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第62回中京記念(27日、中京11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝1600メートル、1着本賞金3800万円=出走16頭)サマーマイルシリーズ第1戦は、田中勝春騎乗で7番人気のサダムパテックが後方待機から直線一気の末脚で差し切った。一昨年のマイルCS以来、約1年8カ月ぶりの勝利で健在をアピールした。タイム1分37秒1(稍重)。2着は11番人気のミッキードリーム、3着は5番人気のマジェスティハーツ。3連覇を狙った1番人気のフラガラッハは10着に敗れた。
58キロのトップハンデもなんのその。最後は底力でねじふせた。出走メンバーで唯一のGI馬サダムパテックが、貫禄勝ち。蒸し暑いなか競馬場に詰めかけたファンの前で、約1年8カ月ぶりとなる復活Vをあげた。
「地力がある。うまく乗れてよかったよ。すんでで(2着馬を)かわすあたりが力。力があるのは分かっていたけど、大したもの。GI馬だね」
会心の勝利に、田中勝騎手の声が弾んだ。
道中は中団後方をリズムよく追走。芝のいい部分を通って4コーナーを回り、直線の攻防へ。大外を力強い末脚で伸びると、最後はミッキードリームとの叩き合いをハナ差で制した。
一昨年秋にマイルCSを制して以来の勝利。その後は展開が向かなかったりしてなかなか結果が出なかっただけに、西園調教師も笑顔が絶えない。「このままでは終われない馬だと思っていたから」と胸の内を明かす。「人気はなかったけど、一発があるかなと思っていたんだよ。このなかでは実績が違うからね。頭の下がる思いです」と満足げに続けた。
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