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7日の中京11Rで行われた第18回プロキオンステークス(3歳上オープン、GIII、ダート1400メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は四位洋文騎乗の2番人気、アドマイヤロイヤルが直線で抜け出して重賞初制覇。タイム1分21秒9(良)は、従来の記録を0秒6更新するコースレコード。四位騎手は2011年マーチS以来のJRA重賞68勝目。2着は5番人気のセイクリムズン、3着は1番人気のダノンカモンが入った。
真夏の太陽が容赦なく照りつける。最高気温37度。痛いくらいの暑さのなかで行われた尾張の大混戦を制したのは、昨年2着のアドマイヤロイヤルだった。クビ、ハナ差の接戦を制して、念願の重賞初勝利だ。
「砂をかぶるとよくない馬。内めの枠(〔3〕枠(5)番)だったので、そこだけが懸念材料だった。前が飛ばして(間隔が)離れていたので、砂をかぶらない位置で行けたのもよかったですね」
四位洋文騎手の笑顔に、大粒の汗が光った。
道中は離れた中団のインを追走。直線を向いて外に持ち出すと、自慢の末脚をフル回転させた。最後は外のダノンカモン、内のセイクリムズンとの激しい叩き合い。鞍上の左ムチに反応して、クビ差抜け出してゴールした。
「早く抜け出すと、自分から止めてしまうからね。ギリギリまで我慢しました。外からダノンが来てくれて、それもちょうどよかった」と、鞍上は納得の表情をみせた。
橋田調教師も「精神的に成長している。乗り役が手の内に入れてくれているし、内から外へと出して、うまく乗ってくれたね」と名手の手綱さばきをたたえた。今年のフェブラリーSは賞金不足で除外されたが、きっちりと賞金加算。「これで大きな舞台に出られるね」と師も目を細める。
函館から駆けつけた四位騎手は、2011年マーチS(テスタマッタ)以来、2年3カ月ぶりのJRA重賞V。「前回、今回とすべてうまくいった。勝つときはこんなもんだね。これをきっかけに、もっと上の舞台で戦ってくれれば」。3戦2勝2着1回と息はぴったり。次走は未定だが、強豪ひしめくダート重賞戦線での活躍を期待していた。 (渡部陽之助)
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