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プロキオンSの追い切りが3日、東西のトレセンで行われた。近2走は芝に参戦していたシルクフォーチュンは、栗東CWコースを単走で追われて素軽い動きを披露。実績を残すダートに戻って、主役を張るか。昨年2着のアドマイヤロイヤルは、栗東坂路で好気配。ダノンカモン、セイクリムズンも上々の動きで、好仕上がりをアピールした。
まとわりつくような湿った空気を、さっそうと切り裂いた。重賞4勝目を狙うシルクフォーチュンが、万全の仕上がりをアピール。手綱を取った片山調教助手が、確かな手応えを口にした。
「直線で手綱を放しただけだったけど、動きは抜群によかった。これくらい間隔(中7週)が開いた方がいい馬で、今は落ち着きがある」
小雨が舞う栗東CWコースで単走追い。序盤から行きたがるくらいの手応えで、徐々にスピードを上げていく。直線に向いて引っ張っていた手綱を緩めると、馬なりのままシャープに伸びて6ハロン80秒7(ラスト1ハロン13秒1)をマーク。しまいの時計は地味に見えるが、全体の速さ、馬なりという手応えを考えれば合格点といえる。
藤沢則調教師は「直前にやり過ぎると競馬でカリカリするので、1週前にムチを入れてビシッとやった。馬なりだけど、先週よりも動きはよくなっている」と、計算通りの仕上がりに納得の表情を浮かべた。
7歳夏を迎えても馬は若く、まだ伸びしろがあるくらいだ。「年をとった感じがしない。柔らかみがあって充実期が続いているね」とトレーナーはうなずく。
近2走は芝に出走していたが、今回は実績を残すダート。左回りの1400メートルという舞台設定も、2012年GIII根岸Sを勝っているように申し分ない。「今回は『これにはかなわない』という相手はいない。実績のあるダートで、いい競馬ができるんじゃないかな」と師は期待を込める。
水を得た魚のように砂を蹴散らし、シルクフォーチュンが自慢の末脚をさく裂させる。(川端亮平)
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