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第47回共同通信杯(10日、東京11R、GIII、3歳オープン国際 特指、別定、芝1800メートル、1着本賞金3700万円 =出走10頭)横山典弘騎乗の4番人気メイケイペガスターが、道中3番手の積極策から直線で鮮やかに抜け出し、2着の2番人気ゴットフリートに1馬身1/2差をつけて快勝。1分46秒0(良)のレースレコードで、重賞初制覇を飾った。この後は皐月賞(4月14日、中山、GI、芝2000メートル)に向けてローテーションが検討される。1番人気ラウンドワールドは、後方から追い込んだが4着に終わった。
胸を張って大舞台に向かう。4番人気メイケイペガスターが、後方一手のイメージを覆す好位からの競馬で後続を完封。最高の形で賞金を加算し、春のクラシック戦線に名乗りを上げた。
「まだ若い馬で折り合いも大変そうだったので返し馬から丁寧に。3番手は考えたとおり。うまくなだめられたし、いい感じで伸びてくれた」
初騎乗ながら鮮やかな騎乗で勝利に導いた横山典弘騎手がレースを振り返る。
スタートは遅めだったが、鞍上はジワジワと前へ誘導。3番手の外まで上がると、折り合い難というのが嘘のように我慢がきいた。スムーズに4コーナーを回って直線に向けば、あとは自慢の末脚を発揮するだけ。前々から上がり3ハロン33秒8の脚を使われては、後続もなす術がなかった。「初コンビでこれだけ走れるのだからいい馬だよ」と名手も素質に太鼓判を押した。
2011年8月の新潟記念(ナリタクリスタル)以来の重賞Vとなった木原一良調教師は「ホント今までにないくらいいい内容。横山君がうまく乗ってくれた」と鞍上のリードを絶賛。本来は前日京都のつばき賞を使う予定だったが、「自己条件をやめてまで重賞を使ったからね。いいジョッキーが空いていたし、巡り合わせもよかった。次へ権利(賞金)が取れてよかった」。未来を切り開く貴重な1勝に、安堵(あんど)の表情を見せた。
今後はもちろんクラシックが視野に入る。昨年の覇者ゴールドシップは皐月賞、菊花賞、有馬記念のGI3勝と大きな飛躍を遂げた。メイケイペガスターも春のクラシックで大きく羽ばたいてみせる。 (板津雄志)
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