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共同通信杯の覇者メイケイペガスターが、栗東CWコースで3馬身先着の豪快デモ。サンケイスポーツ調教評価「S」をゲットした。頂上決戦での大逆転を予感させる動きに、木原調教師は満足げな表情を浮かべた。
「見た目以上に時計が速い。いい瞬発力があるんだろうね」
6ハロン(1200メートル)地点でビスカヤ(牝7、1600万下)を約3秒(15馬身)も追走。3コーナーから差を詰め、僚馬の外に進路を取って並びかけると、グイグイと伸びた。ラスト1ハロン(200メートル)は、11秒9(6ハロン80秒2)で一気に突き放した。皐月賞(9着)の追い切りでは折り合いを意識しすぎるあまり、手控える形(坂路4ハロン61秒9)になってしまったが、今回は攻めた。
「1頭のタイムレースならどの馬にも負けないと思うが、“調教大将”で終わらせたくない」とトレーナー。調整メニューなどに創意工夫を繰り返した結果、皐月賞で光が見えた。9着でも折り合いがスムーズだったことは大きな収穫だった。
挑戦者の立場を生かし、ハミを換えて勝負に出る。前走で、口当たりが良く折り合いやすいダブルジョイントのハミを使用したが、今回は一般的なシングルジョイントのハミに戻す。
折り合いを欠く可能性もあるが、檜垣調教助手は「前走は折り合いがついたけど、多少鈍い面もありましたから。今回は反応を良くするためにハミを換えます。もろ刃の剣に思うかもしれませんが、ダービーですから勝負に行かないと」とキッパリ。
共同通信杯を圧勝した東京コースで、メイケイペガスターが大きく羽ばたく。
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