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1週間の密着取材で勝ち馬を探すGI限定企画の『東西現場記者走る』。オークス担当の大阪サンスポ・渡部陽之助記者(37)は、連載初日にシンハライトを取り上げる。桜花賞はハナ差2着と惜敗したが、桜花賞馬ジュエラーとNHKマイルCを制したメジャーエンブレムが出走しない今回は、文句なしの主役。手応えを陣営に直撃した。
前回密着取材した皐月賞は◎マカヒキが2着。今回も馬券につながる馬を見つけるべく栗東トレセンに向かった。ここはジュエラーも、メジャーエンブレムも不在。主役は当然シンハライトだ。
強風が吹き荒れるなか、担当の荻野斉助手を直撃した。「押し出される形で人気になるのは仕方ないですね」と切り出したが、取材を進めると徐々にトーンが上がる。
「この世代では力が一枚も二枚も抜けていると思う。気になる馬はいませんね。メジャーとジュエラーはGIを獲っているし、ここで獲らないと。あの2頭に恥ずかしくない競馬をしたい」と熱い言葉が聞けた。
だが、気になる点が2つある。まずは初の2400メートルだ。デビュー前の調教では不安もあったそうだが、徹底的に折り合いを教え込んだ結果、紅梅Sでは中団で折り合って豪快な末脚を発揮。「距離適性はあると思うし、心配していません」と不安は打ち消された。
もう1点は前走で4キロ減った馬体重だ。「前から見るとこぢんまりしているけど、横から見ればしっかりしている。420キロ台前半なら大丈夫」と力強い返答だった。
最後まで不安がないか食い下がると、「強いて挙げるならスタンド前の発走くらいかな。おのずと結果はついてくると思うよ」と全く動じない。春のGIで惜敗が続く池添騎手も期する面はあるはずだ。桜花賞は▲だったが、より重い印は必要だろう。そう確信した。
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