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みやこSの追い切りが2日、東西トレセンで行われた。GII東海Sをレコード勝ちのワンダーアキュートは、栗東CWコースでラスト1ハロン12秒1と力強い伸び。5カ月半ぶりでも仕上がりは万全だ。交流GIIIマーキュリーCを制したゴルトブリッツも、CWで迫力のあるフットワークを披露。ニホンピロアワーズはCWで6ハロン77秒1の一番時計を叩き出した。なお、有力馬のエスポワールシチーは3日に追い切られる。
GIIの東海Sをレコードで制して以来、5カ月半ぶりでも全く問題はない。ワンダーアキュートが、和田騎手を背に引き締まった馬体をCWコースで弾ませた。
「時計はいくらか速かったが、これだけ走れるのは仕上がりがいいから。これまでトータル(全体時計)的に物足りないところもあったしね。6ハロンから行って、ラスト12秒台なら上々といえるんじゃないかな」
動きを見届けた佐藤正調教師が満足そうに笑みを浮かべた。前半から回転の速いフットワークを見せ、1ハロンごとにスピードアップ。ラスト1ハロンで鞍上がゴーサインを出すと、力強く伸びてフィニッシュだ。全体の6ハロンが79秒0の好時計で、ラスト1ハロンも12秒1ならば文句なしだ。
「これまで長めからやっていなかったからね。前半から攻めていったので、最後は苦しそうだったけれど、脚いろは鈍っていないから。体はできているし、東海Sの雰囲気はある」。和田は休養前と変わらない状態を強調だ。
昨年のこのレースは6着だったが、骨折などがあり11カ月ぶりの実戦だった。佐藤正師は「同じ休み明けでも全然違う。休養期間も短いし、仕上がりも。当時より間違いなくいいし、力もつけている」と今年の仕上がりには自信満々。和田も「今までの休み明けで一番いい」と胸を張った。
GI5勝エスポワールシチーなど強敵が相手になるが、重賞3勝の地力はここでも上位。東海S(京都ダ1900メートル)での1800メートル通過タイムは、レコードよりも0秒2速い1分47秒6で、時計的にも間違いなく通用する。「東海Sの走りをしてくれたら」と佐藤正調教師。目標のJCダート(12月4日、阪神、GI、ダ1800メートル)に弾みをつけるためにも、Vを決めたい一戦だ。(森本昭夫)
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