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NHKマイルCの「俺のチェックポイント」は3日目。東京サンスポの板津雄志記者が、東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬シュトラウスに注目した。傑出した身体能力がありながら、強すぎる前進気勢がネックとなっている現状だが、進歩はあるのか。追い切りと陣営の感触から探った。
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追い切り日のチェック対象は、シュトラウスをおいて他にない。制御の難しさでは現役屈指。まずは調教で折り合いがつけられるかが、重要なポイントだ。
この日は一歩踏み込んで併せ馬をやるプランもあったが、先週同様に美浦Wコースで単走。北村宏騎手を背に調教スタンド前から走り出して、丁寧にリズムを作っていった。遠目にはコントロールが利いているようにも見えたが、稽古が終わって鞍上と言葉を交わした武井調教師は悩まし気な表情を浮かべた。
「週末の坂路(4月28日)では助手が乗った中で一番引っ掛かったこともあり、今週併せるのは難しいと思ったので単走で。本当はもう少し(道中でペースを)戻して、しまいだけ動かしたかったのですが…。能力がある馬ですから、これくらいの全体時計が出てしまいもよく動くけど、一進一退という感じ」
7ハロン95秒2-11秒2を馬なりでマークしてしまうのだから、とんでもない才能を持っているのは間違いないが、制御が難しくては素直に喜べない。北村宏騎手も「馬自身は健康で元気」としながらも、「乗っている感じとしてはなかなか難しかった。まだ教えることがたくさんあって、その途中。ひとつずつステップアップしていく感じ」と言うにとどめた。
それでも、前走・ファルコンSの競馬ぶりなら、希望が持てる気もする。最後方からでも力むところはあったが、直線で進路があいていればぐんぐん伸びていけそうな雰囲気はあった。結果9着でも、今回への糧になったはず。「後ろで我慢させたことが生きてくれれば」とトレーナーは期待の言葉も残した。
スピード、体力はGⅠ級のものがあるシュトラウス。もし、直線までうまく我慢が利けば、シュネルマイスター、ダノンスコーピオン、シャンパンカラーと過去3年の勝ち馬のように、豪快な差し切りを演じていいのではないだろうか。(板津雄志)
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