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菱田裕二(31)=栗・岡田=騎乗で2番人気のテーオーロイヤルが3番手追走から直線で抜け出し、2着に5馬身差をつけて完勝。前走のダイヤモンドSに続く重賞連勝で、天皇賞・春(4月28日、京都、GⅠ、芝3200メートル)の優先出走権を獲得した。2着は6番人気ワープスピード、1番人気のブローザホーンが3着。
テーオーロイヤルが後続に5馬身差をつける圧勝劇。前走のダイヤモンドSに続き長距離重賞で強さを発揮して、菱田騎手も無尽蔵のスタミナをほめちぎった。
「後ろをどれくらい離したか分からないですけど、この馬場、距離の中、ゴール板まで全くスピードが衰えることなく走りきってくれた。すごいなと思います」
スタートを決め、1周目の正面直線で内の3番手につける。そのままリズムよく2周目へ。過去2度しか経験がなく、勝ったこともない稍重馬場だったが「全く心配いらない感じだった」と振り返ったように、メンバー最速となる上がり3ハロン34秒8をマークして、楽々と抜け出した。
骨折で一昨年秋から約1年に及ぶ長期休養があったが、ここにきて重賞連勝。岡田調教師も「100%復活、プラスアルファですね」と目を細める。次はもちろん2年前に3着に敗れた春の盾が目標。鞍上が「次に大事なレースがある。そこでもいい結果を」と気合を入れ直せば、師も「自信を持って行けますね」。師弟コンビで悲願のJRA・GⅠを狙う。(北池良輔)
■テーオーロイヤル 父リオンディーズ、母メイショウオウヒ、母の父マンハッタンカフェ。鹿毛の牡6歳。栗東・岡田稲男厩舎所属。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。馬主は小笹公也氏。戦績17戦7勝。獲得賞金2億9448万6000円。重賞は2022&24年GⅢダイヤモンドSに次いで3勝目。阪神大賞典は菱田裕二騎手、岡田稲男調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+王にふさわしい」。
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