中央競馬ニュース

【有馬記念】ドウデュースは秋3走目で一番の仕上がり 武豊騎手「僕も〝ひと叩き〟していいと思う」

 0   3   2,170
シェアする  x facebook LINEで送る
【有馬記念】ドウデュースは秋3走目で一番の仕上がり 武豊騎手「僕も〝ひと叩き〟していいと思う」

有馬記念の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。昨年の日本ダービードウデュース(栗東・友道康夫厩舎、牡4歳)は、栗東のDPコースで併せ馬。遅れはしたが、鋭い伸びを披露して好仕上がりをうかがわせた。1週前に手綱を取った武豊騎手(54)=栗東・フリー=も相棒の進化に手応え十分。2月の京都記念以来3戦ぶりに復活したコンビで、2023年のフィナーレを飾る。

冷たい風が吹きつけはしたが、気持ちよく晴れた栗東トレセン。ドウデュースも気持ちよさそうにDPコースを駆け抜けた。この日は騎乗しなかったが、1週前追い切りに騎乗した主戦の武豊騎手も、コンビ再結成へ熱い思いを口にした。

「先週、(自身がレースに)復帰できた。僕も〝ひと叩き〟して、いいと思う」と報道陣を笑わせると「(昨年の)凱旋門賞(19着)やドバイターフで、ともに苦しい思いをしてきた。今回、それをすべて晴らせたら」と口元を引き締めた。

アドマイヤソラ(1勝)を追走してスタート。行きたがることもなく、リラックスして進む。ジワジワとペースを上げて直線へ。最後まで馬なりながら、ラスト1ハロンは11秒2と鋭く伸びた。クビ差遅れたために調教評価は『A』となったが、6ハロン80秒6も上々のタイムだ。友道調教師は「しまいは先行した馬に併せる程度。使いつつ良くなる馬なので、秋3戦目で一番いい状態で出せると思います」と太鼓判を押した。


今年は2月の京都記念を快勝してドバイへ遠征するも、左前肢を跛行(はこう=歩き方に異常があること)して出走できず。復帰戦、天皇賞・秋はレース当日に武豊騎手が右足を負傷。乗り替わりとなり、続くジャパンCでも乗れなかった。鞍上は「テレビを見て応援していました。一緒に日本ダービーを勝つことができて(心の)支えになった馬。有馬記念は何とか乗りたい」とリハビリに励み、先週16日の中山競馬でレースに復帰。「競馬に乗って〝やっぱりいいな〟と思いました」と笑顔を見せる。

13日の1週前追い切りに騎乗して、天皇賞・秋の1週前以来、久々に感触を確かめた。相棒は4歳秋にして、進化していた。「直線に向いて、左手前をすぐ出してくれるようになった。以前は右手前ばかり出して左手前を出したがらなかったけど、今はそれがない。右回りの中山を考えると、いいですね」。右回りコースではコーナーを主に右手前で走るため、直線で左手前に替えなければ疲れてしまう。右回りも【3・1・1・2】と結果は出しているが、手前をスムーズに替えられるようになったことで、より力を発揮できるはずだ。

「右回り、小回りは苦手というわけではないので、それほど気にしなくていいと思います。距離もダービーを勝っているので大丈夫だと思う」

有馬記念は過去3勝。うち2度がクリスマスイブ決戦で、2006年ディープインパクト、17年キタサンブラックで勝った。暮れのグランプリで、ドウデュースとともに完全復活する。(長田良三)

■友道調教師TALK

--近2戦を振り返って

天皇賞・秋は休み明けで、力んで走っていた。戸崎ジョッキーも突然で初めてだったし、人馬の呼吸が合っていなかった感じでした。ジャパンCは折り合いもついて、うまく乗ってくれたと思います」

--今回は中山芝2500メートルが舞台


「小回りが一番のポイントになると思いますが、武豊騎手はわかっているので、任せるだけです」

--シャフリヤールドウデュースタスティエーラと3世代の日本ダービー馬が激突する

「最強馬のイクイノックスと一緒に戦ってきた世代ですからね。何とか貫禄を示したい」

--意気込みを

「ようやく武豊騎手と出走できるので、楽しみにしています」

◆エイトTMの目 角馬場で入念にウオーミングアップした後、僚馬のアドマイヤソラとポリトラックコースへ。序盤は相手を1秒ほど追走する形から徐々に間合いを詰めていき、僚馬がスピードアップすればすぐさま対応できる追従力を確かめるメニュー。ラスト3ハロンで内へピタリと馬体を併せていき、ゴール前では惜しくもわずかながら遅れた。ホームストレッチではシャープかつ重心の低いフットワークを見せていて、遅れはペースを握っていた僚馬に有利に働いただけで心配は皆無だろう。元のパートナー・武豊騎手に戻り、復活ののろしを上げる舞台になるかもしれない。(競馬エイト・柳崇士TM)

■手前(てまえ) 馬の走り方のことで、右前脚よりも左前脚を前に出す「左手前」とその逆の「右手前」がある。右回りのコースは右手前、左回りは左手前で走らないとコーナーを回る際、遠心力で外側にふくれてしまう。手前を替えることは調教で教えるが、馬によって上手、下手がある。




この記事はいかがでしたか?
ナイス (3)

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る