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【阪神JF われかく戦う】コラソンビート・加藤士津八調教師「まずは無事に舞台に立つことが大事」

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【阪神JF われかく戦う】コラソンビート・加藤士津八調教師「まずは無事に舞台に立つことが大事」

今週は2歳女王決定戦・阪神JFが阪神競馬場で行われる。メンバーただ一頭の3勝馬コラソンビートを送り出す加藤士津八(しづや)調教師(38)=美浦=を直撃した。前走の京王杯2歳Sでは牡馬を撃破し、厩舎に初の重賞タイトルをもたらした。調教師としてGⅠに管理馬を送り出すのは、開業5年目で2度目。有力馬で挑む胸中に迫った。(聞き手・三浦凪沙)

──前走の京王杯2歳Sで人馬ともに重賞初制覇

「直線でサーッと血の気が引いて、少したってから手が震えだして止まらなくなりました(笑)」

──ダリア賞以来3カ月ぶりの出走だった


「ひと夏を越して馬が成長していました。以前は荒ぶった感じだったけど、今はまとまった走りができるようになりましたね」

──前走後の疲れは

「少しありましたが、割とすぐに回復しました。タフですね。ちょっと放牧に出して、予定通りに帰厩して調教しています。前走よりプロセスはいいですよ」

──1週前追い切りは美浦Wコース3頭併せで5ハロン67秒0―11秒5

「前の2頭が(5ハロン)68秒くらいでいくので、後ろから併せにいく形で。あとは追っても追わなくても好きにしていいという指示でした。4コーナーで置かれそうになったけど、直線に入ったらスパッと伸びて全然大丈夫でしたね。1週前としては完璧でした。(横山武)ジョッキーも手応えを感じてくれました。前回の1週前追い切りで(5ハロン)63秒台を出した時よりも疲れている感じで、ちゃんといい負荷がかかっています。これでもう一段、上がってくると思います」

──1400メートルを2度使ったあとの距離延長となるが

「1400メートルのほうが競馬はしやすいと思いますが、1600メートルでも勝っていますしね。おそらく1400メートルより前のポジションになると思いますけど、そこで変にケンカしないでじっとしていれば大丈夫だと思います」

──初めての右回りと関西遠征はどうか


「追い切りを右回りで走っても大丈夫だったので、問題ないと思います。暑い中で新潟に輸送したときも全く問題なかった、タフな馬。ダリア賞のあとは北海道へ放牧したりと、輸送の経験も豊富です。ただ、あまり大きな馬ではないので、雨が降らないといいですね。できれば良馬場でやらせてあげたいです」

──重賞初勝利を挙げて挑むGⅠ

「前回は絶対に勝てるだろうというくらいの勢いで行ったので、ガスが抜けた感じです。今回は相手も強くなりますし、運もあるので、意外と冷静ですよ」

──開業5年目で2度目のGⅠ出走となる。意気込みを

「大舞台に出るような馬が厩舎にいると、スタッフも楽しいと思います。このクラスになると、まずは無事に舞台に立つことが大事。スタートラインに立てないことが一番ダメで、結果はそのあとについてくるものなので。馬はここを使って休ませたらもっと良くなりそうなので、とにかく無事に終わらせたいです。対戦経験がない馬との力関係がどうかですが、新馬戦のときから馬は成長している。GⅠでもやれていいと思っています」

■加藤 士津八(かとう・しづや) 1985(昭和60)年2月2日生まれ、38歳。茨城県出身。父・和宏はJRAの元騎手で現調教師。2000年にJRA競馬学校騎手課程入学。03年3月に美浦・国枝栄厩舎からデビュー。11年限りで現役引退。JRA通算1054戦20勝。引退後は父の厩舎で調教助手を務め、17年に調教師試験に合格。19年3月に美浦で開業。4日現在、JRA通算1191戦78勝(うち重賞1勝)。

★3勝以上馬は過去4頭がV 直近ではソダシ

コラソンビートは今回のメンバーではただ一頭の3勝馬。阪神JFが牝馬限定戦となった1991年以降、3勝以上をマークして挑んだ馬(地方馬を除く)は22頭いて91年ニシノフラワー(3戦3勝=1番人気)、96年メジロドーベル(4戦3勝=2番人気)、2002年ピースオブワールド(3戦3勝=1番人気)、20年ソダシ(3戦3勝=1番人気)が優勝している。ちなみに京王杯2歳Sを勝って参戦したのは1998年ウメノファイバーだけで、6着(8番人気)に敗れた。


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