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漫画家の小山ゆうさんの作品『スプリンター』をご存知だろうか?ある財閥の総帥に人を惹きつける天賦の才を見出された少年が養子にもらわれ、グループを後継すべく帝王学を学ぶが、ある日彼は自分のスプリンターとしてのもう一つの才能に気づいてしまう。短距離走の魅力の虜となった彼が全てを捨て世界一速い男を目指す話だ。
この作品が描かれた当時、陸上界ではカール・ルイス選手がロス五輪男子100mを9秒99のタイムで優勝し全人類の憧憬の的となった。そんな時代背景の中、作中主人公の結城光は9秒91という驚異的なタイムを記録し9秒89の世界記録を持つ王者、ジャック・スペンサーと最終話で対決する。
作中通して使われる象徴的な言葉に“神の領域”がある。人類が9秒台で走るにはこの神の領域と呼ばれる潜在的なパワーを引き出す必要があり、主力選手の多くはこの“神の領域”を見るべく、日々究極のトレーニングを積み上げる。
高校時代のマンガ好きの友人が貸してくれて読みふけったが、この作品で私は初めて世界の一流選手は100mを走る際に呼吸しないことを知った。
呼吸しなければ脳に酸素が回らない。酸素が回らなければ意識は薄くなる。意識が薄くなるその向こう側、人間の限界を超えたところに神の領域は存在し、一流のスプリンターはそれを見るためには命すら惜しまない…。そんな内容だったと記憶している。
限界とは何か。故第13代九重親方(元千代の富士関)が引退会見で「…体力の…限界」と言い、言葉に詰まった瞬間(あぁ…確かにこの人は限界まで戦ったんだ…)と思ったが果たして自分は何かを限界まで頑張った経験があるか?と問われればペロっと舌を出し「すんません…」と言う以外にない(笑)。
さて、限界を競馬に移すとどうなるだろう。サラブレッドには数多くの制限が課されるが、その中で大きなものの一つは「斤量」だ。歴代多くの日本馬が世界最高峰の凱旋門賞に挑戦しては敗れてきた背景にも実はこの斤量がある。今日は斤量に関する一つの金言を紹介するとしよう。
曰く「59kgで勝つ馬には逆らうな」。
別定戦でもハンデ戦でも、58kgを超えた斤量を背負う馬は少ない。そしてその斤量で出走しても、多くの馬は期待に応えられずに敗れる。だが中には58.5kg、59kgという斤量を背負い飄々と勝ってしまう馬も存在し、そういう馬が出てきたら逆らう手はない。
みやこSのウィリアムバローズは前走、ラジオ日本賞で59kgを背負い、スタートからハナを切るとそのまま楽々逃げ切った。昨年は4番人気14着と敗れたが、この大敗を除けば同馬はデビュー以来ほとんど掲示板を外しておらず、今年は雪辱を果たす可能性が高い。
スプリンターを貸してくれた件の高校時代の友人と久々に連絡を取ったら、なんとある会社の社長になっていた。彼もまた限界を超えて頑張り神の領域を見た数少ない人間の一人なのだろうか…。そうならばぜひ、あやかりたいものだ(笑)。
(文:のら~り)
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