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産経賞セントウルSの追い切りが6日、東西トレセンで行われた。栗東では、一昨年のスプリンターズS覇者ピクシーナイトが坂路で一番時計をマーク。春に比べてスムーズな調整ができており、長期休養明け3戦目で本領発揮の態勢だ。
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迫力満点の脚さばきで王者復活をアピールだ。2021年のスプリンターズSを制したピクシーナイトが力強く登坂。騎乗した生野助手が、好感触を伝えた。
「先週にしっかりやって、調子が上がってきているのは感じていた。この馬本来の、抑えきれないぐらいの行きっぷりの良さが見られたのは良かったと思います」
涼しい風が時折吹き、秋の訪れを感じる栗東坂路で来週のローズSに出走予定のソーダズリング(3勝)と併せ馬。序盤からウッドチップを高々と蹴り上げて、パワフルなフットワークで躍動。僚馬に半馬身遅れたものの4ハロン50秒6─12秒0の一番時計をマークした。
21年の香港スプリントで落馬事故に巻き込まれて骨折し、1年3カ月の長期休養。今回が復帰3戦目となる。初戦の高松宮記念(13着)は前哨戦の阪急杯を左後肢の歩様の不安で回避したこともあり「うまくいかない部分があった」。だが、前走の京王杯SCは8着ながら、直線で待たされるシーンがありつつも勝ち馬と0秒4差に奮闘した。「得意ではない1400メートルでよく頑張っていた。復調の兆しを見せてくれた」とうなずく。
一頓挫あった春に比べると、秋は順調に調整ができている。8月23日には坂路で4ハロン51秒4、30日は50秒8、そして今週は50秒6と尻上がりに調教タイムを短縮してきた。「何も心配することなくここまできているのがいいですね。力強さも出てきました」と上昇気配を感じている。
「力があってフットワークのいい走りをするところがこの馬の魅力。次のGⅠにつながるようなレースができれば」と生野助手は願う。右回りの1200メートル戦は小倉で行われた21年のCBC賞2着に、同年スプリンターズSでV。香港を除けば2戦1勝、2着1回だ。仕上げにも抜かりがないピクシーナイトが、再びターフで脚光を浴びる。(増本隆一朗)
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