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週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第37回は2003年のジャパンCダート(現在のチャンピオンズカップに当たる)優勝馬フリートストリートダンサーを取り上げる。
2000年に新設されたG1・ジャパンCダートは日本馬ウイングアローの勝利により幕を開けたが、その際の米国馬ロードスターリングの粘り腰には驚かされた。記録的ハイペースを道中2番手で追走しながら3着に踏ん張った同馬は重賞勝ちが無かった。世界的に全く無名の馬が複勝圏内に入るようでは本邦のダート路線のレベルはたかが知れたものだし、今後このレースはどうなってしまうのかと思わされたものだが…。
時代は下って2014年、それまでの国際招待競走から単なる国際競走へと変更されたことに伴い、ジャパンCダートは「チャンピオンズカップ」として新装開店した。後ろ向きな変更になるが、2003年に優勝したフリートストリートダンサー以降外国調教馬が馬券に絡む機会が二度と無かったのだからしょうがない。
フリートストリートダンサーが金星をマークした2003年は日本のアドマイヤドンが大本命。安藤勝己騎手にスイッチしたエルムS以来圧勝を繰り返していたアドマイヤドンは、前年3着の雪辱を期して万全の態勢で挑んだ。同馬をはじめとして上位人気は日本馬が独占し、一方の外国馬は11番人気フリートストリートダンサーと13番人気オウタヒアの2頭。いずれも重賞未勝利馬であった。
季節外れの台風により東京ダート2100mの舞台は生憎の不良馬場となった。戦前はハイペース想定ながら、最内枠からカネツフルーヴが行き切ったことで案外常識的に流れた。フリートストリートダンサーは差し脚質と認識されていたが、鞍上のジョン・コート騎手が雨降り馬場を意識して前付けを試みたことで、道中は3番手。結果としてこの作戦が奏功した。直線半ばで逃げ馬を交わすと、満を持してやってきたアドマイヤドンとの一騎打ちに。外のアドマイヤドンが一旦前に出たように見えたが、ゴール前で内からフリートストリートダンサーが差し返した。
フリートストリートダンサーを管理するダグ・オニール調教師に「天才的な判断」と称賛されたコート騎手は、43歳にしてこれがG1初制覇。優勝馬は同年のBCクラシック王者プレザントリーパーフェクトと僅差の勝負をしていた経験があったとレース後よく話題に上ったが、こじつけというかいかにも後の祭りであった。片やテレビ東京の中継において実況アナウンサーにより勝ち馬を「ねじ伏せた」ことにされたアドマイヤドンは翌年も2着に屈し、大一番のジャパンCダート未勝利のままその現役生活を終えた。
ジャパニーズ・ドリームを手にした先駆者の成功に影響されて、トータルインパクト、ラヴァマン、スチューデントカウンシルといった北米のG1馬が翌年以降こぞって参戦したものの、彼らが日本で栄冠を掴むことは無かった。そしてセン馬だったフリートストリートダンサーの引退後の動向は全く不明である。史上唯一外国調教馬としてジャパンCダートを優勝した彼なのだから、JRAが買い上げて馬事公苑辺りで繋養すべきだったんじゃないかとも思うが、それは結果論というものだろう。
フリートストリートダンサー
セン 黒鹿毛 1998年生
父Smart Strike 母Street Ballet 母父Nijinsky
競走成績:海外24戦4勝 中央1戦1勝
主な勝ち鞍:ジャパンCダート
(文・古橋うなぎ)
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