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東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGI出走馬の気になる点を関係者に直撃する「俺のチェックポイント」。阪神ジュベナイルFの初日は、大阪サンスポの増本隆一朗記者がファンタジーS2着のナムラクレアに注目。全2勝は1200メートル戦で、マイルに対応できるのかをチェックした。
今年の阪神JFは気になる伏兵馬が多いのですが、中でも注目したのは、ファンタジーSでウォーターナビレラの2着に敗れたナムラクレアです。全休日の月曜日は寒さと小雨に耐えながら、長谷川厩舎を尋ねました。
「2カ月ぶりの前走は相手がウォーターナビレラだけ、ということを意識しすぎて、ついて行き過ぎましたね。必要以上に気負ってしまったところがあり、ハミをかんでいました」
疋田厩務員は振り返ります。序盤は行きたがるのをなだめながら追走。直線ではメンバー最速の上がり3ハロン34秒6の末脚を披露するも、前半で力んだぶん、最後のひと押しを欠きました。小倉2歳Sの勝ち馬で、これまでに挙げた2勝はともにスプリント戦でのもの。今回は新馬戦(3着)以来の1600メートルで、距離に対応できるのかがポイントです。
「初戦は攻め量自体はこなしていましたが、速い時計が1本だけですからね。今回はしっかりやれていますし、競馬が上手な馬で、自在性もあって、レースセンスも高い。しっかり折り合いさえつけば(距離は)もつと思いますよ」と同厩務員は距離克服に自信を見せています。
さらに、この中間からメンコ(覆面)を着用して調整。集中力を高めることによって、道中で他馬を気にすることなく、折り合いに専念できれば、過去4戦中3戦で上がり最速をマークしている身上の末脚が生かせるはず。「普段からカッカする馬ではないですが、レースにいくとファイトする馬なので。今のところ問題なく、落ち着いて調整できています」と疋田厩務員は楽しみにしています。
阪神JFは過去10年で上がり3ハロンの最速馬が4勝、2着3回。ナムラクレアにとって、持ち味の末脚を発揮しやすい舞台でしょう。現時点では、重い印を打とうと考えています。(増本隆一朗)
★GI・俺のチェックポイント…現場記者が週末のGI出走馬のなかで、自分が気になる馬を独自の焦点をもとに取材。記者は日替わりで、火~金曜付に掲載する。
★阪神JFの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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