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田辺騎乗で6番人気のディバインフォースが、中団で脚をためて直線で外から差し切り勝ち。重賞初Vを決めた。今後は有馬記念には向かわず、年明けのサウジ遠征が視野に入る。2着は逃げ粘ったアイアンバローズ。1番人気カウディーリョは2番手追走も失速して7着だった。
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日本最長距離のマラソン芝レースで驚異のラストスパートだ。ディバインフォースが3度の坂越えをものともせず豪快な一気差し。逃げ粘るアイアンバローズを捕らえて重賞初制覇を飾った。
「直線を向くまでどれだけ脚を余してこられるかだと思っていました。流れが遅くて下げたら苦しいと思っていましたが、いい感じで進出できました」
初騎乗でVに導いた田辺騎手が胸を張る。スローペースの中でも人馬の呼吸はぴたり。勝負どころから抜群の手応えで進出すると、メンバー最速の上がり3ハロン34秒6で突き抜けた。菊花賞4着など、早くからスタミナ自慢の一端をのぞかせていたワークフォース産駒。父は日本でわずか5世代しか産駒を残せなかったが、初めて重賞ウイナーを出した。
「成長してきているし、先々が楽しみ」と寺島調教師。有馬記念には向かわず、来年はサウジアラビアのレッドシーターフHC(2月26日、キングアブドゥルアジーズ、GIII、芝3000メートル)挑戦も視野に入れる。和製の長距離砲は世界も射程にとらえている。(漆山貴禎)
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■ディバインフォース 父ワークフォース、母ツクバビューティ、母の父ゼンノロブロイ。鹿毛の牡5歳。栗東・寺島良厩舎所属。北海道安平町・追分ファームの生産馬。馬主は吉田晴哉氏。戦績23戦4勝。獲得賞金1億4912万8000円。重賞は初勝利。ステイヤーズSは寺島良調教師、田辺裕信騎手ともに初勝利。馬名は「神聖な力」。
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