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サマースプリントシリーズ第4戦・北九州記念が22日、小倉競馬場で18頭によって争われ、幸騎乗で5番人気のヨカヨカが重賞初制覇。九州産として16年ぶりのJRA平地重賞制覇で、熊本県産としては史上初の快挙を、九州の地で成し遂げた。2着は4番人気ファストフォースで、3着には2番人気モズスーパーフレアが入った。
直前に降り出した大雨を、祝福のウオーターシャワーに変えた。九州産ヨカヨカが、内と外で大きく離れた直線の攻防で鋭い末脚を一閃。7度目の挑戦で、重賞初制覇を果たした。
「内の馬も後ろから来ていましたし、外からの馬も伸びてきていたので、無我夢中で追っていました」。ファンの拍手を浴びながら、九州男児・幸騎手が振り返った。ゲートを出て楽に先行集団に取りついて追走。最内で逃げ粘るモズスーパーフレアをゴール前でかわすと、4コーナーを併走して回ってきた2着馬ファストフォースには1馬身1/4差をつけた。
北海道産などを相手に、これまで重賞で2度の2着に加え、GI・阪神JFで5着。「なんとか(重賞を)勝たせたかった。北九州記念で勝てて本当にうれしい」と谷調教師は感激に浸った。昨年8月に、谷調教師の父で幸騎手の師匠でもある谷八郎元JRA調教師が死去。「先週がちょうど1周忌。後押しがありましたかね…」と涙を浮かべ、声を詰まらせた。
九州産のJRA平地重賞制覇はテイエムチュラサン(2005年・アイビスSD勝ち)以来16年ぶり、熊本県産では史上初の快挙となった。今後について「いろんな選択肢がありますが、最終的にはスプリンターズS(10月3日、中山、GI、芝1200メートル)になると思います。ただ、馬の様子をみて、オーナーと相談してから」と谷調教師。歴史に名を刻んだ九州の星が、さらなる輝きを放っていく。 (山口大輝)
■ヨカヨカ 父スクワートルスクワート、母ハニーダンサー、母の父デインヒルダンサー。黒鹿毛の牝3歳。栗東・谷潔厩舎所属。熊本県・本田土寿氏の生産馬。馬主は岡浩二氏。戦績10戦4勝。獲得賞金1億2711万4000円。重賞は初勝利。北九州記念は谷潔調教師が初勝利。幸英明騎手は2000年トゥナンテに次いで2勝目。馬名は「いいよ、いいよ(九州地方の方言)」。
★22日小倉11R「北九州記念」の着順&払戻金はこちら
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