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今週の札幌日曜メインはサマー2000シリーズ第4戦の札幌記念が行われる。4月に香港GI・クイーンエリザベスIICを制したラヴズオンリーユーが、4カ月ぶりの凱旋レースに臨む。秋に予定している米国遠征に向けて、夏競馬唯一のGII戦で貫禄を示す。
馬体をしっとりぬらす小雨にも、全休日明けでいななく若馬にも動じない。17日朝の函館競馬場。国際GIを制し、気品を漂わせるラヴズオンリーユーの姿に、吉田助手は目を細めた。
「変わりなくきていて、いいときの状態をキープしています。カイバも食べています。一時の不振は抜け出しました」
デビューから4連勝で2019年のオークスを制覇。その後は体質的な弱さもあって結果が伴わない時期があったが、5歳を迎えて輝きを取り戻した。2月のGII・京都記念で1年9カ月ぶりの勝利を飾ると、3月にドバイシーマクラシックで小差の3着。そこから転戦した香港の地でGI2勝目をつかんだ。矢作調教師は「(香港への輸送前に)ドバイで2週間、一頭で調教するのはすごくきついこと。あれをこなしたことで、もう一段変わったように思う」と、海外遠征でもまれた経験と成長ぶりを強調する。
気温20度前後と涼しい函館での調整は順調で、12日には川田騎手を背に芝コースで4ハロン52秒6-11秒4と確かな伸びを披露。3走ぶりにコンビを組む鞍上は「(京都記念前にあった)バランスの乱れはなく、全体的にいい雰囲気できていると思います」と好感触を伝えた。
秋にも海外遠征を予定していて、米GI・ブリーダーズCフィリー&メアターフ(11月6日、デルマー、芝2200メートル)が本線だ。吉田助手は「ポテンシャルは高いですから」と、さらなるタイトル奪取をにらむ。
ここでは負けられない。白毛ヒロインのソダシに格の違いを見せつけ、再び世界へ羽ばたく。(川端亮平)
★札幌記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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