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超伏兵が劇的勝利だ。ジャパンダートダービーが14日、大井競馬場で13頭によって争われ、ブービー12番人気のキャッスルトップ(船橋)がまんまと逃げ切って重賞初挑戦V。鞍上の仲野光馬(かづま)騎手も交流GIで重賞初勝利を飾った。アタマ差の2着に2番人気ゴッドセレクション(JRA)が入り、3着は3番人気のウェルドーン(JRA)。1番人気のスマッシャー(JRA)は直線で追い上げたが4着に終わった。
単勝129・5倍、ブービー人気のキャッスルトップが大仕事をやってのけた。交流GIの大舞台で鮮やかな逃げ切り。エスコートしたのはデビュー8年目、船橋の仲野光馬騎手だ。
「GIを勝つような妄想を描き続けてきたけど、現実になってびっくりしました」
前半3ハロンは35秒6と速めのラップ。その後ペースを落として後続を引き付け、直線で追い出した。「これが一番勝ちに近いと思った。他馬がジワッと来てくれたのも良かった」。もともと理論的な騎乗が持ち味。他馬が後ろから来ると伸びる長所を生かし、人馬ともに重賞初制覇を飾った。
「初コースで馬に緊張感があった。自分の形に持ち込めれば、と思っていたが」と渋谷信博調教師は驚きを隠せず。「黒潮盃を考えていたが、様子を見ながらJRAや他地区への遠征も」と新たな青写真を描く。
仲野騎手は「僕やこの馬のことを知らない人は多かったと思う。今後、馬は主役を張れるよう、僕も馬の成長に追いつけるよう精進していきたい」と、さらなる成長を誓う。一夜の番狂わせでは終わらせない。 (大貫師男)
■キャッスルトップ 父バンブーエール、母ジーガートップラン、母の父マヤノトップガン。黒鹿毛の牡3歳。船橋・渋谷信博厩舎所属。生産者(北海道新ひだか町)、馬主はともに城市公氏。戦績12戦4勝。獲得賞金6891万円。重賞は初制覇。ジャパンダートダービーは渋谷信博調教師、仲野光馬騎手ともに初勝利。
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