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ダービー卿CTが3日、中山競馬場で15頭(1頭取消)によって争われ、M・デムーロ騎乗で3番人気のテルツェットが後方から力強く差し切り。1勝クラスから破竹の4連勝で重賞初制覇を飾った。2着は4番人気のカテドラル。1番人気のスマイルカナは14着に終わった。
中山に戻ってきたファンの応援に乗り、急坂を力強く駆け上がった。テルツェットが4連勝で重賞初挑戦V。15年連続でのJRA重賞制覇を飾るとともに、節目のJRA通算1100勝も達成したM・デムーロ騎手は「ヨッシャー!」と雄たけびを上げた。
「とても気持ちいいです。本当に思っていた通り、いい瞬発力でした。能力は十分にあるし、先々が楽しみです」
前半1000メートル57秒1のハイペースを後方で追走し、勝負どころで外を回って進出すると、牡馬を次々と追い抜いてゴールに飛び込んだ。418キロは1972年のトクザクラ(438キロ)を20キロ下回るレース史上最低馬体重V。小粒でもピリリと切れるディープインパクト牝馬だ。
これで芝1600メートルは4戦4勝。「この距離が一番合っていて競馬がしやすい。いい筋肉がついて、しっかりと集中できるようになった」と和田郎調教師は目を細めた。今後はヴィクトリアマイル(5月16日、東京、GI、芝1600メートル)が視野に入る。
中山競馬場では1月5日以来、88日ぶりの有観客開催。レース後は大きな拍手に包まれた。「パドックから雰囲気が良くて、勝った後の応援も温かかった。とてもうれしいです」とミルコは感激の面持ち。今度はさらなる大舞台で喝采を巻き起こす。 (漆山貴禎)
★3日中山11R「ダービー卿CT」の払い戻し&結果はこちら
■テルツェット 父ディープインパクト、母ラッドルチェンド、母の父デインヒルダンサー。鹿毛の牝4歳。美浦・和田正一郎厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績6戦5勝。獲得賞金9381万6000円。重賞は初勝利。ダービー卿CTは和田正一郎調教師、ミルコ・デムーロ騎手ともに初勝利。馬名は「三重奏、三重唱(音楽用語)。本馬が母の3番仔より連想」。
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