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中央競馬ニュース
１週間の密着取材で勝ち馬を探し出すＧＩ企画『東西現場記者走る』。エリザベス女王杯は、今回が初登場の大阪サンスポ・山口大輝記者（２５）が担当する。予想デビューを果たした先週、いきなり高配当を連発した期待の新鋭は、連載２日目にクイーンズリングの吉村調教師を直撃。ＧＩ初制覇へ向け、確かな手応えを感じ取った。
前日の夜は、火曜は朝から雨という天気予報を目にしてから眠りについた。起床し、恐る恐る窓を開けると、曇り空ではあるものの天気はもちそうでひと安心。気合を入れ直して、２日目の密着取材を開始した。
お目当ては、前哨戦の府中牝馬Ｓを１馬身半差で快勝したクイーンズリングだ。今回、出走予定の１５頭中６頭が使っている重要な前哨戦を制したが、一方で距離延長に対する不安がつきまとうのも事実だ。２０００メートル以上での勝ち鞍はなく、連対も昨年の秋華賞２着のみ。気になるポイントを吉村調教師にぶつけた。
「去年も走っていますからね。ギリギリではあると思うけど、そこまで気にはしていません。去年も４角で手が動いていたらどうかと思いますが、直線はむしろ伸びていましたからね」
なるほど。昨年は８着に敗れたが、勝ち馬マリアライトに０秒３差と、大きな差はなかった。４角１２番手から、直線で進路が狭くなる不利もありながら、ゴール前では上々の伸びを見せており、力量差やスタミナ不足による敗戦ではない、と吉村調教師はみている。
プラス材料は、Ｍ・デムーロ騎手が続けて騎乗できる点だ。当初は桜花賞馬ジュエラーに騎乗予定だったが、レース２週前に回避を表明。１２戦中９戦で手綱を握ってきた鞍上とコンビ継続が決まった。昨年は騎乗停止で乗れなかった（シュタルケ騎手が騎乗）ため、今年に懸ける思いはひとしおだろう。指揮官は「一番、乗ってくれているからね。乗っているから手が合ってくる」と頬を緩めながら期待を寄せる。
人気サイドの馬とはいえ、マリアライト、ミッキークイーンのＧＩ２勝馬がいるだけに、１着ならそれなりの配当が期待できそうだ。とはいえ、予想を当てることが第一。取材を重ねながら、レースのイメージを描いていきたい。 （山口大輝）
東西現場記者走る 一昨年の春に始まったＧＩ限定の連載企画。東西サンスポが誇る精鋭記者たちが、トレセンで１週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付の紙面。
山口 大輝（やまぐち・だいき） １９９１（平成３）年７月２３日生まれ、２５歳。兵庫県出身。近大卒。競馬好きの父親の影響でその魅力にはまる。２０１４年に入社し、プロ野球・阪神や相撲、ボクシングなどを担当。１０月の異動で大阪サンスポレース部の中央競馬担当となった。夢である単勝万馬券的中に向け、休日も競馬場に足を運んで競馬漬けの毎日。
★エリザベス女王杯の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら 調教タイムも掲載
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