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【秋華賞】マスクトディーヴァは栗東坂路でラスト12秒1~ローズSレコードVの勢いそのまま

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【秋華賞】マスクトディーヴァは栗東坂路でラスト12秒1~ローズSレコードVの勢いそのまま

秋華賞の追い切りが11日、東西のトレセンで行われた。トライアルのローズSをレコード勝ちしたマスクトディーヴァは栗東坂路で単走。活気ある脚さばきを披露して、激走の疲れがないことをアピールした。



勢いそのままにGⅠ舞台へ。JRAレコードで前哨戦のローズSを快勝したマスクトディーヴァが、躍動感たっぷりに栗東坂路を駆け上がった。見届けた辻野調教師は、充実ぶりに目を見張る。

「軽すぎず負荷をかけすぎず、単走で指示通りの時計で走りました。前走後は思いのほか疲れもなく、むしろ実が入ってきたかと思えるくらいの状態です」


序盤はゆったりで、徐々にギアを上げていく。力強いフットワークでグイグイ加速し、馬なりのままラスト1ハロン12秒1(4ハロン54秒5)でフィニッシュ。キャリア初の中3週となるが、1週前にCWコースで併せ馬、当該週は坂路でバランスを確認するいつもの調整を施せたことが順調さの証し。レコードで激走した反動は全くなさそうだ。

1勝クラスを勝って挑んだ前走のローズSは中団から抜群の瞬発力で突き抜け、1分43秒0という驚異的なタイムをたたき出した。「成長途上の現状で重賞でどこまでやれるか」と半信半疑で送り出した陣営も驚く圧巻のパフォーマンス。「すごい馬になるんじゃないかと感じました。私たちの想像を超えてきている馬だと思います」と底知れぬ素質を実感した。

近2走はワンターンのコースで連勝。唯一、敗れた忘れな草賞はコーナリングで若さをみせていただけに、コーナー4つの舞台設定が鍵となる。

「ここ2走はコーナリングはすごく上手になってきているので、1、2コーナーをスムーズに入ってほしいですね。彼女の今の力を出し切って、2冠馬に立ち向かってもらえたらと思います」

キャリア5戦目での勝利となれば、2020年のデアリングタクト以来5頭目の最少キャリアV。未知の魅力あふれる上がり馬が、絶対女王に真っ向勝負で挑む。(斉藤弘樹)

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