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菊花賞担当の大阪サンスポ・渡部陽之助記者(36)が5日目に取り上げるのは、リアファルだ。ダートから芝に転じて2戦2勝、前走の神戸新聞杯を制して勢いに乗るが、22日決まった〔8〕枠(17)番が気になるところ。陣営はどう見ているのか、音無調教師を直撃した。
結論を出す前に、どうしても取材しなければならない馬がいた。神戸新聞杯を鮮やかに逃げ切ったリアファルだ。
◎に推した前走に続き、今回も本命候補。21日の最終追い切りは坂路で4ハロン51秒6と文句のない動きだった。だが、22日に確定した枠順は〔8〕枠(17)番。菊花賞は18頭立てとなった1987年以降、(1)~(10)番はそれぞれ最低でも1勝しているのに対し、(11)~(18)番は未勝利が4つ。外の枠が不利な傾向があり、陣営の考えが気になる。
午前6時過ぎ。真っ先に坂路小屋に向かい、音無調教師を直撃した。
「これで人気がなくなるやろう。気楽になったよ」。21日の共同会見とは異なり、トーンは下降気味だ。
「3000メートルの菊花賞は乗りやすいインコースが絶対に有利。6回もコーナーを回るからね。それは好位からでも、ハナに行っても同じだよ」と騎手出身のトレーナーは解説した。続けて「外(の(18)番)に(逃げたい)スピリッツミノルがいて、余計にジョッキーは乗りにくくなったかもしれないね。前に行きながら内に入っていくんだろうけど…」と思案顔。「スタイルを変えるつもりはない」と“逃げ宣言”をしているルメール騎手と「(作戦は)当日、相談します」と語る。その雰囲気から、割引が必要に感じられた。
この日は坂路を4ハロン65秒4-16秒0。軽めながら、軽快なフットワークが目を引いた。「デキはいい。前走は8分のデキだったからね」。その前走は中間に脚をぶつけ思惑通りの調整ができず、「(追い切りが)1本足りない」という状況で勝利をつかみとった。最後の1冠に向け「悔いが残らないようにやってきた」と音無師は力を込める。状態は万全。それだけに(17)番枠でなければ、という思いが募った。
気になる馬はすべてチェックできた。あすは密着取材の成果を披露する。
★菊花賞の枠順はこちら
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