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●第60回安田記念(GⅠ)の最終決断
今年の安田記念は確固たる中心馬がいない。
大混戦、どの馬にもチャンスがあるといってもいいだろう。
こんなときこそ、原点に戻って体調重視、一番調子のいい馬が、
実力差なしの大混戦レースを制すると考える。
もちろん、GⅠである。
どの陣営だって仕上げにぬかりはないだろう。
そんなことは百も承知だが、
ここでいう一番の調子とは、前走からこっち、一番の変わり身、良化を見せている馬という意味である。
この観点に立って自信を持って◎に推せるのは15番トライアンフマーチだ。
前走からの今回への良化ぶりは、前回と今回の最終追い切りを比較していただければ一目りょう然だろう。
同じCウッド、馬なりで今回の方が5Fでおよそ3秒は速い。
この大幅な時計短縮こそが良化の証し。
しかし、そればかりではない。
細身の産駒が多いスペシャルウィークが父なのに、
母キョウエイマーチ(桜花賞馬)をほうふつさせるがっしりとした体になって、
弾むようなバネ、闘志、集中力まで違ってきているのである。
菊花賞の惨敗後、
マイラー路線への変更初戦・キャピタルSでいきなり結果をだしたところが、
この馬のマイラーとしての適性、資質の高さ。
前4戦は前に行き過ぎたり、スローにはまってしまったりが敗因で、
着順など無視していいほど内容はいい。
前述の通りの中間の変わり身があれば、
仮にもGⅠ皐月賞の2着馬、
それも決して適距離とはいえない2000メートルでのことだから、
1600のチャンピオンホースとなることは、さほどの難事ではない。
次いで、
長期休み明けを二度たたいて、今度は中身ができたと思う、実績馬のスーパーホーネット、
前走勝ちに素質馬の本格化がうかがえるリーチザクラウン。
この3頭の三つどもえが本線。
しかし、冒頭に指摘したように今年は実力差なしの大混戦。
キャプテントゥーレ、サンカルロ、ファリダット、ビューティーフラッシュ、
フェローシップ、マルカシェンクにまで手を広げても、
それでもまだ広げ足りないかも。
私ならトライアンフマーチの単複勝負といく。
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