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濃霧注意報~中山金杯(2014年)展望~

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皆様、あけましておめでとうございます。
そして、お久しぶりでございます。霧です。

このコラムを更新させて頂くのは、2012年の12月第1週以来。
色々なことが重なりまして、実に1年以上となる長い休養期間に入っておりました。
その間、ウマニティ内では日記も書かず、誰かと交流することもなく、ただただ本能のままに週末の予想だけを行うという、
"競馬ゾンビ"とも言える生活を送っていましたが……この度ようやく筆を取るだけの余裕を作ることが出来ました。
自分の中で何だか良く分からないままに過ぎ去ってしまった2013年。
この心の空白を埋めるべく、今年……2014年は、可能な限り以前のような形で競馬に接して行けたらなぁと考えております。
なんたって、今年はウマ年ですもんね!
我々競馬ファンにとって、気分を新たにするには最適な年と言えるのではないでしょうか。

そんなウマ年の中央競馬・最初の重賞、中山金杯が今回のテーマです。



私が競馬を見始めた十数年前までは、この中山金杯は"荒れる"イメージのあるレースでした。
人気上位馬もそれなりには絡んでくるのだけれど、軽ハンデの人気薄も負けずにしっかり走ってきていたのです。
……が、近年の結果を見ると、軽ハンデの馬は苦戦する傾向にあり、
逆に実績&人気上位馬が斤量をものともせず頑張るケースが増えてきました。
ハンデ戦とは言え、そこまで斤量に神経質になる必要はなくなっています。

とは言え、単純に実績上位馬を狙えばいいのかと言えば、それも否。
いくら実績が上でも、近走の内容があまりにも悪い馬では巻き返しは厳しいはずです。
"着順は悪くとも、それなりのレースレベルの中で互角に走れている馬"……こうした存在を探したいところです。

今回のメンバーの中で上記のイメージに近い馬を探してみると、まず目に付いたのがサクラアルディート
前走のディセンバーSでは人気を裏切る形での5着でしたが、半年ぶりの実戦で、
尚且つ勝負所でゴチャついていたことを考えれば評価できる内容だったと思います。
春の時点でもメンバーの揃っていたオープン特別や重賞で接戦を演じていますし、
一叩きされて状態良化が見込める今回は更に上の着順を目指せるのではないでしょうか。
半兄にサクラプレジデントサクラナミキオーといった中山重賞好走馬が居るのも心強いですね。

続いてセイクリッドバレー
サクラアルディートと同じディセンバーS組ですが、その前走は14番人気での好走。
近走の着順から考えても、ハマっただけ……という声が多そうですが、
実際の所、この馬は舞台を問わず勝ち馬から1秒以上離されたことが殆どありません。
戦績を見ても、高パフォーマンスを発揮するのは新潟と中山だけという一風変わった適性を持つ馬なので、
得意の舞台であればいつ好走してもおかしくない状態は保っていたと言えます。
今回は引き続きの中山で、斤量は2kg減。距離に関しても2000m以上の方が安定しているだけに、
1800mからの距離延長となるのも面白い材料でしょう。もう一丁があっても不思議はありません。

そして上位人気が予想されるユニバーサルバンク
(3.7.1.14)という戦績が示す通り詰めの甘い所はありますが、能力は上位評価しなければならないでしょう。
オールカマーステイヤーズSといった中山重賞好走経験もありますし、素直に手を伸ばしたくなります。
……が、この馬の厄介な所は"人気で全く信頼出来ない"という点。
特に古馬になってからの好走は、いずれも4~6番人気というちょっぴり気楽な立場の時。
ある程度の人気を背負い、勝ちに行く競馬をした時にどれだけ踏ん張れるかが鍵となります。
ネオユニヴァースの血やこれまでレースぶりから、中山の中距離戦というのはベストだとは思うのですが……。

穴っぽいところではマックスドリーム
こちらもセイクリッドバレー同様、自身のレースレベルの割に着順が悪い馬と言えます。
春~夏の福島戦や8月の小倉記念の走りからも、重賞級の力を感じるのですが、
ゲートがいつも遅いことと、道中引っ掛かる可能性が極めて高いことが問題。
前走の朝日CCでも一完歩出遅れた上、直線に向くまで終始力み気味の走りをしていました。
しかし今回は、前述の福島&小倉で見せ場を作った古川騎手が鞍上に戻る上、
逃げ・先行馬がある程度揃っていて、ペースが本馬向きになる可能性があります。
使い込まれた時計の掛かる馬場が得意そうな血統馬でもありますし、一変の余地はあるはず。
ほとんど坂路オンリーの調整だった馬が、この中間はコースでしっかり追い切られているのも不気味です。

人気どころをもう1頭付け加えるなら、本格化気配を漂わすディサイファ
初の重賞挑戦だった福島記念でも僅差の4着に飛び込んでおり、勢いだけならメンバー随一と言えます。
ただ、個人的に不安視しているのが中山コースに対する適性。
3走前のレインボーSにおいて勝ち馬と同タイムの2着という実績はあるものの、
その前後の函館戦、東京戦のパフォーマンスと比べるとだいぶ物足りなさを感じます。
過去にも中山の直線にある急坂で伸びが鈍ったシーンを見ているだけに、◎を打つには少々頼りないというのが本音。
ですが、昨年の当レース2着馬でもある半兄アドマイヤタイシのように、
過去のイメージを打ち消すくらい勢い付いている可能性もあり……何とも悩ましい存在です。

悩ましい……とボヤきたくなるのは、同じく上位人気になりそうなケイアイチョウサンオーシャンブルーも同じ。
前者は意外性のあるタイプで、買うべきなのは人気薄の時、というイメージ。
そもそも昨年、本馬の好走出来たレースはいずれもレベルは低め。
今回のメンバーの中でも実力上位だと評価するのは危ないような気がしています。
後者は1頭だけ飛びぬけて重いハンデを背負っており、近年の傾向からすれば"逆に買い"の1頭かもしれません。
しかし、本当にいい時の走りを考えると、ここ2戦があまりにも不甲斐なく……。
両者とも今の中山には合いそうな血統馬なだけに、余計に取捨に迷ってしまいます。うーん。



……というわけで、休養前と変わらずふわふわした内容になってしまいました。
実際の予想の中でどの馬の評価を上げて、どの馬の評価を下げるか……頭を悩ますことになると思います。
有馬記念~金杯までの期間が長かったので、余計にイレ込んじゃいそうですよねぇ。
そんな時にクールにばしっと当てられたら、お正月休みの締め括りとしては最高のものになるのですが。

"一年の計は金杯にあり"
この言葉を胸にしっかり刻みつつ、いざ逝……い、行かん!!

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