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第28回ニュージーランドT(10日、中山11R、GII、3歳オープン国際、馬齢、せん馬不可、芝・外1600メートル、1着本賞金5400万円、3着までNHKマイルCの優先出走権=出走16頭)1番人気に推されたサンライズプリンスが、好位から力強く抜け出してデビュー4戦目での重賞勝ちを達成した。1分32秒9(良)の好時計。1馬身3/4差の2着ダイワバーバリアン、3着レトまでがNHKマイルC(5月9日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
1ランク、いや、2ランク上の強さだ。1番人気のサンライズプリンスが、不利と言われる大外枠も苦にせず完勝。開催7週目の馬場で1分32秒台という驚異の時計で重賞初Vを成し遂げた。
「短いところを使っていた馬との差で、スタートは周りより遅くなりましたが、外枠でリズム良く走れたのがよかったですね。本当にいい馬。順調に行けば大きいところを取れると思います」
初騎乗でGII勝ちに導いた横山典弘騎手も、素質の高さに太鼓判を押す快勝。中距離経験しかなく、ゲートはゆったりと出たが、軽く仕掛けてスムーズに好位につけた。ここで勝負あり。直線はどこまでも伸びるようなダイナミックな走りで、力の違いを見せつけた。
「時計が速いですね。まだ心身とも幼い馬ですが、前哨戦を勝ったわけですし、使うつもりで前向きに考えます」
管理する音無秀孝調教師も、NHKマイルC参戦を表明。完成途上の馬だけに、ダービーに向かうかどうかは、「状態次第」(音無師)だが、変則2冠も狙えるケタ違いの勝ちっぷりだ。年明けデビューの遅れてきた大物サンライズプリンス。今季早くも重賞7勝目を飾った名手とのコンビで、まずはマイル界制圧に乗り出す。(黒田栄一郎)
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