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昨年のグランプリレースを制したドリームジャーニーが、栗東CWコースを単走で追われ、5ハロン67秒6、3ハロン39秒0-12秒2を軽快にマーク。ゴールを過ぎても手綱を緩めず、しっかりと負荷をかけた。主戦の池添騎手は「息遣いは、前走よりもいい」と好感触。その前走・京都記念は、有馬記念で破ったブエナビスタに逆襲されたが、同じ59キロを背負っても、この相手では負けられない。
グランプリホースの豪脚が、ウッドチップを蹴り上げる。朝一番の栗東を目覚めさせるような、シャープな走り。昨年の最優秀4歳以上牡馬ドリームジャーニーが、産経大阪杯連覇へ、万全の仕上がりをアピールした。
午前7時の開門と同時にCWコースに飛び出したジャーニー。グイグイ加速していく脚は勢いを増し、直線で池添騎手のゴーサインが出ると、さらにスピードが乗っていく。ゴール板を過ぎても鞍上の手綱は緩むことなく、しばらくはゴール前と同様のスピードで駆けていった。タイムは5ハロン67秒6、3ハロン39秒0-12秒2だが、実際はもっと長い距離で時計が出ているはずだ。
「実質は5ハロンですが、ゴール過ぎてからもしっかりやりました。順調だし、カイバを食べてくれているから、馬体を気にしないで調教できます。息遣いなんかは、前走よりもいいですよ」
池添騎手の笑顔と口調から、ジャーニーの状態の良さがビンビン伝わってくる。以前調教していたDWと違い、その内のコースのCWでは負荷が足りないため、ゴールを過ぎてもびっしり追って不足分を補ったが、それができるのもジャーニーが充実してきたからだ。
前走の京都記念は上がり3ハロン33秒3の脚を繰り出したがブエナビスタ、ジャガーメイルには届かず3着。12キロ増の馬体と59キロの斤量を考えれば健闘だったが、「内容は良かったが負けてしまいましたからね。今回も59キロは楽ではないけど結果が求められます。負けられない気持ちですよ」とジョッキーは気合が入る。
この後に天皇賞・春~宝塚記念と続くGIロード。古馬中長距離最強の看板を守るためにも、ドリームジャーニーがこの前哨戦を落とすことはできない。(柴田章利)
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