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【JCダート】エスポワール、仕上がり絶好

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【JCダート】エスポワール、仕上がり絶好

 《本紙の狙い》エスポワールシチーを本命に推す。マーチSで重賞初Vを果たすと、かしわ記念、マイルCS南部杯の交流GIを連勝。心身とも充実一途で完成の域に達してきた。秋を迎えて、完全に本格化した。前走後はJBCクラシックを見送り、JCダートに目標を絞って調整。中間の動きは申し分なく、絶好の状態に仕上がっている。枠順は〔1〕枠(1)番。ここならロスなく運べるはずで、強引に行く馬がいれば、2、3番手からのレースもできる。正攻法でJRAのGIタイトルを奪取する。3連勝中のワンダーアキュートが相手の筆頭。能力はGIでもそん色ない。決め手の鋭いシルクメビウスも争覇圏だ。

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 交流GI連勝中の(1)エスポワールシチーは坂路4ハロン65秒1で最終調整を終えた。姿勢は低く、体は研ぎ澄まされて、キッチリと仕上がった印象だ。「特に変わりはないですね。体はおそらく500キロを少し切るくらい。ちょうどいいと思います」と安達調教師は納得の表情。「フェブラリーS(4着)当時に比べると馬体が増えて、パワーアップを感じます。最内枠を引きましたが、それはジョッキーに任せるだけ」と自信を持って大舞台へ送り出す。

 武蔵野S10着から巻き返しを図るフェブラリーSの覇者(2)サクセスブロッケンは、角馬場で体をほぐした後、CWコース半周→坂路4ハロン65秒1。脚さばきが素軽くフォームにもブレがない。「前走時よりも乗り込めたし、動きにも柔軟性が出てきた」と騎乗した藤原調教助手は手応え十分だ。担当の杉本調教助手も「前走の反動はなかったですし、だいぶピリッとしてきて、フェブラリーSの時に近い状態だと思います」と好仕上がりをアピール。地力を発揮する態勢は整った。

 GI9勝目に挑む(4)ヴァーミリアンはクビをグッと下げて闘志を内に封じこめるように軽くEコースを1周した後、坂路へ。前日同様、前にクレスコワンダーを置き前半は我慢させて、直線は外に出して並んだまま4ハロン66秒4-49秒0-16秒1でフィニッシュした。フットワークには伸びがあり、気配は前日以上。文句のない状態だ。「ここまで順調に来れたし、体調は何の心配もしていない」と久保調教助手。「7歳だけどそれほど数を使っていないし、常に力を出せるようなローテーションを歩んできた。前の馬を見ながら進めるいい枠を引いたし、とにかく無事に、それで結果もついてきたら最高ですね」と久保助手は王者の力強い走りを願っている。

 シリウスS武蔵野Sの重賞連勝を含む3連勝中の3歳馬(16)ワンダーアキュートは、坂路で4ハロン70秒8。馬体をふっくらと見せて雰囲気はいい。「この中間も2回、追い切れていつでもスイッチが入れられる状態になりました。それでいて、きょうはゆったり落ち着いて走れていたから、これで十分。体も戻っているし、500キロくらいで出走できるはずです」と佐藤正調教師。静かな口調の中にも確かな自信を漂わせていた。

 トパーズSを圧勝して中1週で挑む(12)シルクメビウスは角馬場からEコース。馬体は引き締まり、ほどよい気合乗り。臨戦態勢は整っている。領家調教師は「きょうは持っていかれないように、ソロッとで十分。中1週でもうまく持ってこれた」と調整過程に満足の様子。「向こう正面で行きたがるけれど、そこで我慢させれば最後は必ず伸びてくるから」とこの相手でも臆するところはない。

 JBCスプリントの覇者(13)スーニは坂路4ハロン66秒4-47秒6-14秒8。回転の速いフットワークで、時計以上の迫力があった。「追い切り後はリラックスさせるように調整。体調はいいと思います」と高島調教助手。「距離は大丈夫ですし、今回は流れも速くなるでしょうから、折り合って競馬ができるはず。楽しみの方が大きいですね」と打倒古馬に意欲満々だ。

 気配の良さが際立っていたのが(14)ワンダースピード。ポリトラックの直線を弾むようなフットワークで駆け抜けた。適度に丸みがあり、黒光りする馬体も好仕上がりを伝える。羽月調教師は「いつも元気なので、ちょっと油断したら時計が出てしまうくらいですからね。先々週に2日間、軽いフレグモーネで休ませましたが、その影響もなくここまでこれました」と納得の様子。「内に速い馬がいるので、外枠でもスムーズに競馬ができそう。それほど差はないと思うんですが」と上位争いを信じる。

 昨年の2着馬(6)メイショウトウコンは坂路で外ラチ沿いを4ハロン75秒2と非常にゆったり。「自分で体を作るところがあるし、もうデキているから無理はしなくていい」と立花調教助手。「馬が良くなっていることは確かだし、落ち着きもある。実績はあるから、あとは展開が向くかどうかだけ」。速いペースになれば、昨年同様、猛烈な末脚を見せても不思議ない。

 武蔵野S2着(8)ダイショウジェットが意欲的な前日調整。CWコースで4ハロン60秒4-43秒8-12秒3とラストを伸ばした。スピード感のあるフットワークで、追い切ってからさらに上昇のムードだ。「時計は無理に出さずに気合をつける程度。体に重め感はないけれど、できれば前走と同じくらいでは出したいですね」と話す菊沢調教助手は「前走もスムーズならばもっと際どかったはずですから」と能力を信じている。

 賞金上位馬の回避により滑り込みで出走が叶った(9)ゴールデンチケット。金曜に坂路を軽めに1本乗って、レース前日は厩舎周りの運動を消化した。「変わらず順調に来ています。体もふっくらと見せていますから」と日高調教助手。鞍上に昨年の優勝ジョッキー、ルメールを迎えて一発を狙う。

 紅一点の(11)ラヴェリータはCWコースで軽めの調整。「状態は抜群。言うことないね」と仕上がりに自信を見せる松元茂調教師は「前走はスタートが悪くて後ろからになったが、最後はよく伸びていた。それでも理想を言えば中団あたりで競馬をしてほしい」。中間は入念なゲート練習を積んでおり、発馬を決めて本来のスタイルでレースを進めることを望んでいる。

 JBCクラシックでヴァーミリアンに頭差2着だった(5)マコトスパルビエロは角馬場から坂路で4ハロン63秒9。若い頃はフォームに少しぎこちなさを感じたが、姿勢が低く、走りもスムーズ。本格化の気配を漂わせている。「62~63秒の予定でしたから。もう速いところをやる必要はないですから、このくらいの調整で十分です」と折間調教助手。「トビが大きいので広いコースに替わるのはいい。大崩れしない馬ですし、相手は強いけれど楽しみ」と決戦が待ち遠しい様子だ。

 JBCスプリント2着(3)アドマイヤスバルはEコースでキャンター1周半と入念。「以前よりも体が安定して力をつけてきた。いろいろな距離でも、崩れることなく走っていますしね。有力馬の近くで、いい枠を引きました。ここから内々をロスなく回って、うまく脚をためられれば」と中尾秀調教師の期待は高まっている。

 外国馬唯一の参戦となった(7)ティズウェイは、阪神競馬場のダートコースで軽めキャンター2周の最終調整。ボンド調教師は「変わらずいい状態にあると思います。レースでは前につけると思いますが、スタート次第ですし、(マラージ)騎手に任せたいと思います」とコメント。先行策で、03年フリートストリートダンサー以来2頭目の外国馬による優勝を狙う。

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