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派手なパフォーマンスはレースだけでいい。坂路で併せ馬を行ったラルクが、馬なりで力強い伸びを披露。動きを見届けた松永幹調教師は納得の表情で切り出した。
「これでいい。しまいはしっかり伸びていて動きはいいね」
僚馬オメガハートソング(500万下)を追いかけて徐々にペースアップ。余力を残したまま並びかけ、馬体を併せてゴール板を駆け抜けた。4ハロン56秒3-12秒5と全体の時計は地味だが、1週前に一杯に追われており、ソフト仕上げは予定通りだ。
牝馬限定の新馬戦(芝1600メートル)を逃げ切って快勝。2戦目は牡馬混合の重賞挑戦を選択した。トレーナーは「鞍上(武豊騎手)に『シンザン記念でいいですよ』と言われたんでね。まだきゃしゃで、中山(牝馬限定のフェアリーS)だと輸送もあるから」と理由を説明。このレースは2012年にジェンティルドンナ(GI7勝)が勝ち、07年にはダイワスカーレットが2着に入るなど牝馬と相性がいい。
参戦を進言した武豊騎手は「デビュー戦は完勝だった。スタートがよくて追ってからもいい。まだよくなる。期待している馬なので、何とか抽選(19分の16)を突破してほしい」と力を込めた。
運を味方につけてゲートインがかなえば、ラルクが牡馬を蹴散らす準備はできている。 (川端亮平)
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