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京都金杯の追い切りが2日、栗東トレセンで行われた。スワンS3着以来のオメガヴェンデッタは、CWコースで併せ馬。年末年始を挟む変則日程だが、迫力あふれる動きを披露して、仕上がりのよさをアピールした。ケイティープライドは坂路で好気配を漂わせ、ニンジャはDPコースでしまいを伸ばして、態勢を整えた。
2016年に飛躍を期すオメガヴェンデッタが、気温0度のCWコースで躍動した。
「12月30日にしっかりやっているのできょうは“しまいをサッと”でしたが、いい動きじゃないでしょうか」
安田調教師が声を弾ませる。坂路を4ハロン71秒4とゆったりとキャンターで駆け上がったあと、ラヴアンドポップ(3歳OP)とCWコースへ。半マイルからの追い切りながら、馬なりで4ハロン56秒2-12秒3とシャープな伸び。チップを豪快に巻き上げながら、熱のこもった動きで一杯に追われた僚馬と併入した。
「トモ(後肢)の緩さは多少あるが、以前に比べてしっかりしてきた」
師が充実した近況を口にする。重賞初挑戦となった昨年5月の京王杯SCで3着。前走のスワンSは差し馬に厳しい展開の中、4コーナー12番手から上がり3ハロン33秒5の末脚で3着まで追い込み、力をつけたことを証明している。
5歳になり本格化が近づいてきている。トレーナーは「この血統はすごく奥手。その割に、うちのは早くから競馬をさせてもらっている」という。母ビハインドザマスクは鋭い末脚を武器に、1200~1600メートルで計10勝。6歳で京都牝馬Sを勝つなど重賞3勝と活躍した。
「うまく脚をためる競馬をしたい。母のような競馬をしてどれだけ爆発するかですね。重賞で着にきているし、ここで真の力を発揮してほしい」と期待の弁で締めた。今年初戦で重賞初Vを決め、飛躍の足がかりとするか。 (渡部陽之助)
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