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1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画で連載初日、チャンピオンズC担当の大阪サンスポ・渡部陽之助記者(37)は昨年の3着馬ローマンレジェンドに注目した。2012年の交流GI東京大賞典優勝馬だ。7歳だが、骨折明けの2戦目。悲願のJRA・GI制覇の可能性を探った。
「東西現場記者走る」を前回担当した菊花賞は、◎の5番人気キタサンブラックが優勝。連続的中を目指したい。
初日のターゲットは昨年の3着馬ローマンレジェンドだ。1週前追い切りは、栗東CWコースでラスト1ハロン11秒8(5ハロン66秒1)をマークして僚馬に2馬身先着。迫力満点の動きが目に焼きついていた。「前走を使って(状態が)上がるか、へこたれるか、賭けだったけど、上がってきている」と藤原英調教師が話していたが、担当の牧助手にも確認しておきたかった。そこで全休日の月曜、厩舎で直撃した。
「(1週前追い切りで騎乗した)岩田騎手も『良かった』と言ってくれた。前走は急仕上げで間に合ったという感じだったし、上積みはあると思う」
骨折休養明けだったみやこSは4番手の内を追走。馬群を割って一旦先頭に立ったものの3着。だが、牧助手は「斤量(58キロ)を背負い、休み明けであの競馬は収穫があった。伸びてきていたね。調子が悪いと競馬でやめるところがあるから。精神的なたくましさも出てきた」と評価する。5日後の金曜には登坂し、状態が上昇しているのは間違いないようだ。
7歳馬で衰えが心配だが、一昨年暮れに右後肢を骨折し、今年5月の平安S(3着)後には左前脚を骨折。計1年近く休養し、消耗度は低いはず。牧助手も「ひとつ年はとったけど、去年と変わらない感じ」と語る。
JRA・GIは4戦未勝利。「斤量が(1キロ)減るのはいい。何とか中央でタイトルを」。昨年は無印にしたが、今年はそういうわけにはいきそうもない。
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