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中山では日曜メインにカペラS(10日、GⅢ、ダ1200メートル)が行われる。JRAの重賞では唯一となるダート6ハロンの電撃戦。師走の中山に、一芸に秀でた個性派が集結した。
2年連続2着のリュウノユキナ(美浦・岩戸孝樹厩舎、牡8歳)が中心だ。前走のJBCスプリントは、勝ち馬イグナイターの直後から脚を伸ばして3着。8歳の今年も、初の海外遠征となったリヤドダートスプリント(6着)を除けば、1、3、2、3着と一度も馬券圏内を外しておらず、安定感が光る。地方での交流重賞は3勝しているが、中央のタイトルは0。歴戦の古豪が三度目の正直で中央重賞初制覇を狙う。
米国の大種牡馬イントゥミスチーフ産駒のメタマックス(栗東・森秀行厩舎、牡)はスケールの大きさを感じさせる3歳馬。昇級初戦の前走・銀嶺S(3勝クラス)は最内枠から先手を取り、そのまま3馬身差をつけて逃げ切った。非凡なスプリント能力は重賞の舞台でも通用しそう。ダート短距離界の新星になれるか。
舞台実績に優れたテイエムトッキュウ(栗東・木原一良厩舎、牡5歳)、スズカコテキタイ(美浦・奥村武厩舎、牡4歳)の2頭にも注目。中山ダート6ハロン戦で、前者は【2・1・0・0】、後者は【4・1・0・3】の好成績を残している。ともにダート重賞は初挑戦となるが、慣れ親しんだ本拠地で上位浮上を狙う。
3勝クラス、オープン特別の室町Sを連勝中のアイスリアン(栗東・高柳大輔厩舎、牝5歳)、2年前の同レース3着馬オメガレインボー(栗東・安田翔伍厩舎、牡7歳)、ダート初挑戦ながらアイビスサマーダッシュを2勝しているオールアットワンス(美浦・中舘英二厩舎、牝5歳)などにもチャンスはありそう。
2走前に同舞台のながつきSを圧勝しているタガノクリステル(栗東・長谷川浩大厩舎、牝4歳)も争覇圏内。当時の3着馬サンライズアムールは次戦でオープン特別の藤森Sを快勝している。除外対象(4日現在、繰り上がり順5位タイ)ではあるが、ながつきS2着のパウオレ(美浦・嘉藤貴行厩舎、牝4歳)も出走がかなえば有力候補になる。
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