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NHKマイルCの「俺のチェックポイント」3日目は、東京サンスポの内海裕介記者が美浦トレセンでニュージーランドT2着のウンブライルにロックオン。2018年マイルCS勝ち馬である全兄ステルヴィオとの兄妹GⅠ制覇の可能性を探った。
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単勝1桁台が何頭になろうかという大混戦でも、勝つのは通常1頭のみ。追い日でひと際光る存在を発見できれば、半分は当たったようなものだ。ターゲットはウンブライル。阪神JF15着、クイーンC6着と苦戦が続いたが、ブリンカーを着用したニュージーランドTで2着と息を吹き返した怖い良血馬だ。
まずは動きをチェック。美浦Wコース3頭併せでの追い切りは、馬なりのままフィニッシュして6ハロン86秒6-12秒1。派手さはなく『B』評価だが、両サイドからプレッシャーを受けつつ楽に併入に持ち込めており悪くはない。
「コントロールが利く中でゴールまで頑張り抜いてもらう追い切り。狙い通りいきました」と木村調教師も納得の表情を浮かべる。追い切りでは矯正馬具を使用していなかったが「調教の仕方は変わっていない。馬具もつけていないし、目立って報告できることがない」と平常モードを強調。「東京のマイルということにネガティブになるところは全くない。関東圏でやれるので(輸送に)頭をひねる必要もない」と舞台も歓迎する。
好感触のトレーナーに、改めて厩舎初のGⅠ勝ちをもたらした全兄ステルヴィオとの共通点を直撃。すると「圧倒的なフィジカルの素晴らしさ、動きのばねやトモ(後肢)のボリュームは共通していると思う。ロードカナロア産駒の本当にいいところを受け継いでいる」と絶賛とも取れる言葉が返ってきた。そのあたりはコンビ復活の横山武騎手も「背中がすごくいい。たくさんいい馬に乗せてもらっているがその中でも上位です」と最上級に評価する。
秘めたるものはGⅠ級だが、その一方で競馬で真面目に走らない一面もあり、メンタル面については「その辺はお兄ちゃんに相談してほしい」とトレーナーは苦笑。本番でのブリンカー再装着に着いても「もうちょっと悩ませてください」とギリギリまで熟慮する意向を示す。ポテンシャルを発揮できるか否かの部分に課題は残るものの、軽視できない存在なのは間違いない。(内海裕介)
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