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騎手・祐一いよいよ見納め サウジで最終騎乗「やることは変わりない。ベストな騎乗心掛ける」

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騎手・祐一いよいよ見納め サウジで最終騎乗「やることは変わりない。ベストな騎乗心掛ける」

【リヤド(サウジアラビア)24日=川端亮平】 サウジカップデー諸競走が25日、キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われる。同日の騎乗で引退して3月から調教師に転身する福永祐一騎手(46)=栗東・フリー=は、サウジダービーでコンビを組むエコロアレス(栗東・森秀行厩舎、牡3歳)の最終調整。海外GⅠ5勝を挙げるベテランは、己のスタイルを貫いて集大成となる引退レースに臨む。なお、サウジ国際競走は日本国内で馬券の発売は行わない。



昇り始めたサウジアラビアの朝日を浴びながら、軽快にダートコースを駆け抜けた。エコロアレスの手綱を取り、ジョッキーとして最後の調教を終えた。引退レースが目前に迫った福永騎手は、淡々と切り出した。

「本当にいつもと一緒で、やることは変わりないからね。最後だから普段していないことをすることはない。そういう気持ちは邪魔になる。人の都合を馬に押し付けるのは好きじゃない。馬にとってベストな騎乗ができるように心掛けるよ」


23日に陣営から最終調整役を頼まれ、二つ返事で引き受けた。「体を動かすにはちょうどいいからね」。筋トレなどはせず、馬に乗って必要な筋肉を鍛えるのが福永流。引退が決まってからもレース前日の金曜朝に栗東トレセンで、数頭の調教にまたがってレースに備えることが度々あった。最後だからではなく、いつも通りの前日調整だ。

特別仕様を嫌うには明確な理由がある。「GⅠだから、とかでいつもと違うことをやっても、馬も人も急に何かができる訳じゃない。そういうときこそ大事なのは、普段から積み重ねてきたことができるかどうか」。1996年3月のデビューから27年。若手時代に気負って何度も失敗した経験から得た教訓だ。期するものはあっても、平常心が揺らぐことはない。

ただ、パートナーへの期待は高まっている。サウジダービーのエコロアレスは初コンビながら、2度の調教で特徴をつかんだ。「少しピリッとしていい雰囲気。追い切りでの身のこなしが良かったので、サウジの馬場は合いそう。あとは距離がどうかやね」。米ダート重賞3勝のハヴンアメルトダウンは強敵も、英大手ブックメーカーのウィリアムヒルでは4番人気だ。また、ラストレースとなるリヤドダートスプリントのリメイク(栗東・新谷功一厩舎、牡4歳)は、GⅢカペラS1着からの参戦で同3番人気。「調教に乗っていないけど、順調にきているようなので何より。BCスプリントの勝ち馬(エリートパワー)相手にどれだけやれるか」とポイントを挙げた。

「最後のレースでフランキー(デットーリ騎手の愛称)と一緒に乗れるのは楽しみ。それもいつも通りやね」

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くしくも、両レースで強力なライバル2騎とコンビを組むのはデットーリ騎手だ。初騎乗から連勝でファンをどよめかせてスタートした騎手人生。福永騎手は世界を驚かす準備を着々と整えて、最後のゲートに向かう。



福永騎手はデビューした1996年に、GⅡ香港国際C(シーズグレイス9着)で海外初騎乗。2012年には2カ月ほど米国に遠征するなど、海外経験も豊富だ。他に英国、フランス、UAE、トルコでも騎乗し、海外通算117戦8勝。うち重賞は、全てGⅠで5勝を挙げている。




サウジ国際競走 2020年にサウジアラビアジョッキークラブが主催で創設された国際レースで、GⅠで1着賞金1000万ドル(約13億5000万円)のサウジCを頂点に、同日にサラブレッドの重賞が6レース行われる。日本調教馬は今年5レースに20頭が参戦。これまで6重賞のうち、サウジCを除く5レースで勝ち馬を出している。



サウジCデー諸競走はグリーンチャンネルの「ALL IN LINE2023 サウジカップデー中継」で25日午後11時から26日午前3時まで放送される。福永騎手が騎乗するサウジダービーは26日午前1時5分、リヤドダートスプリントは同1時45分に発走予定。サウジCは同2時35分を予定している。


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