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12月11日の香港・シャティン7Rで行われた「第32回香港マイル」(3歳以上オープン、GI、芝・右1600メートル、定量、9頭立て=サリオスは出走取消、1着賞金1710万香港ドル=約3億780万円)は、ザカリー・パートン騎手とコンビを組んだカリフォルニアスパングル(騸4歳、香港=アンソニー・クルーズ厩舎)がV。GI初制覇を果たした。タイムは1分33秒41(良)。
クビ差の2着は圧倒的人気を集めた地元のゴールデンシックスティ。さらに1馬身1/4差の3着にはオーストラリアのローズオブインディシーズが入った。日本馬はダノンスコーピオンが勝ち馬から8馬身半離された6着。シュネルマイスターはしんがり9着と見せ場なく終わった。
レースはカリフォルニアスパングルが先手を取って、ワイクク、ローズオブインディシーズが好位を追走。3連覇を狙うゴールデンシックスティは4番手のインにつけた。しかし、ペースは遅くなり、後方からビューティージョイが一気に押し上げて3コーナーでハナを奪う展開。カリフォルニアスパングルはこの〝奇襲〟にも動じることなく2番手に控え、直線に入って再び先頭に立つ。鋭い反応で差を広げると、猛追するゴールデンシックスティを振り切ってV。不動の王位を保っていた英雄を破り、世代交代を成し遂げた。
香港マイルを勝ったカリフォルニアスパングルは、父Starspangledbanner、母Pearlitas Passion、母の父High Chaparralという血統のアイルランド産馬。通算成績は14戦9勝。GIは初勝利。香港マイルはアンソニー・クルーズ調教師が2010年ビューティーフラッシュ、16年ビューティーオンリーに次いで3勝目。ザカリー・パートン騎手は12年アンビシャスドラゴン、16年ビューティーオンリー、18年ビューティージェネレーションに次いで4勝目。
◆ウィリアム・ビュイック騎手(ダノンスコーピオン 6着)「息が入らず、最初から後手に回っていた。レースは本格的なスプリント戦になったが、まだ3歳なので慣れていないのだろうし、少し早かったのかもしれない」
◆手塚貴久調教師(シュネルマイスター 9着)「返し馬でエキサイトしていたけど、輪乗りでは落ちついていた。ただ、〝スタートして行きっぷりが悪かった〟とジョッキー(クリストフ・ルメール騎手)も言っていた。体調は決して悪くなかったし、ここまで伸びないのは初めて。体調の良さを考えると原因を考えないといけないです。この時計なら走れないわけではないので。期待していたのに残念です」
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