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ジャパンCに出走する外国馬4頭のうち、大将格はフランスの3歳牡馬オネストだ。フランケル産駒の良血馬で、昨年9月24日にシャンティイ競馬場で行われたデビュー戦を2馬身半差で勝ったときからクラシック候補として注目されてきた。
通算8戦3勝。仏ダービーは5着に敗れたが、7月14日のパリ大賞で直線一気の追い込みを見せてGⅠ初制覇を飾った。同レースはジャパンCの褒賞金対象で、今回勝てば300万米ドル(約4億2000万円)のボーナスが交付される。
さらに秋初戦の愛チャンピオンSも2着で、欧州トップレベルの能力をアピール。前走の凱旋門賞(10着)は極端な道悪に苦しんだが、良馬場向きの馬で陣営は府中の馬場に適性があると見込んで来日を決定。11月9日にシャンティイ競馬場で追い切りを行うなど調整は順調だ。フランスからJRAに移籍後も大活躍しているC・ルメール騎手への乗り替わりも本気度が感じられる。
ジャパンCは2005年のアルカセット(英)以来、外国馬の優勝はない。ここまで外国馬が振るわない国際競走は他にないが、地元馬が9連覇していた香港マイルも15年にモーリスが牙城を崩したように、そろそろ外国馬の出番もあるだろう。
今年は凱旋門賞馬アルピニスタがけがで引退したのは残念だった。陣営は日本語の名刺まで作って来日を楽しみにしていたそうだ。検疫厩舎の新設で東京競馬場への直接入厩が可能になったこと、褒賞金と賞金増の効果で来年以降、強豪の参戦が増えることを期待したい。(在仏競馬記者)
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