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週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第35回は2000年のジャパンC優勝馬テイエムオペラオーを取り上げる。
個人の原体験の中の最強馬というのはいくつになっても印象に残るものであり、場合によっては各々の人格形成にも影響を与える。筆者の私は駆け出し競馬ファンの頃に見たテイエムオペラオーが好きだし、引退から20年以上を経た今でも彼は不滅の金字塔として私の中で燦然と輝いている。
2000年のジャパンCは後藤浩輝騎手が駆るステイゴールドの奇襲的な逃げ作戦によって幕を開けた。この年の前評判は「外国馬はやや小粒で日本馬優位」というものであり、一応海外勢の目玉扱いだったファンタスティックライトにしても「ゴドルフィンの刺客」以上ではなく、後々はともかく4歳当時の評価は並の強豪レベル。9歳セン馬ジョンズコールは「ジョンヘンリーの再来」と一部で呼ばれたし、後に輸入繁殖牝馬として大成したレーヴドスカーに期待する声もあったが、それらはあくまで少数派の展望に過ぎなかった。50.5%の単勝支持率はレース史上最高(当時)。目下6連勝中の王者テイエムオペラオーはどう戦い、どのように勝つのか。
敢然と逃げたステイゴールドが作り出したスローペース。中団で待機したテイエムオペラオーにとって楽な流れになったとは言えなかった。それでも最後に王者は笑う。和田竜二騎手はメイショウドトウのすぐ後ろに構えて、この宿敵よりも一呼吸後にゴーサイン。さらに外からやってきたファンタスティックライトを含めた3頭の追い比べを優位に進め、内外の2頭と馬体を併せて最後はまとめてねじ伏せた。
これで年間7戦全勝且つ古馬G1・4連勝。時代の寵児たるテイエムオペラオーは1歳年上のスペシャルウィークの記録を抜き去り、ここに史上初の12億円ホースが誕生した。3着ファンタスティックライトに騎乗したデットーリ騎手が「Crazy Strong!」と驚嘆したのは有名な話だが、2000年に日本の競馬場の芝コースで相まみえるという条件ならば、歴代のどの名馬でもテイエムオペラオーには勝てなかったであろうと、私は今でも思っている。
次走の有馬記念にて達成した古馬王道路線完全制覇、翌春の試練と落日の秋、そして種牡馬としての失敗。現役時代は識者によるやっかみじみた低評価を受け、引退後も自身の血を広げるには至らなかったが、昨今の日本競馬の風潮の変化によりテイエムオペラオーに対する評価は変貌を遂げた。春天、宝塚、秋天、JC、有馬。今時は古馬王道G1を年間5走する馬すら稀少になり、ましてやこれらを1年間で全勝するなんて競走馬は、果たして今後現れるかどうか…。
詳しい文言は失念したが、小学生当時の私が愛読していた競馬専門誌の記事に、あるライターが「テイエムオペラオーの時代を生きた競馬ファンは後世『俺はオペラオーを見たぞ』と若いファンに自慢できる資格がある」と書いていた記憶がある。2022年現在、テイエムオペラオーの偉業が歴史上空前絶後且つオンリーワンのものとして浮き彫りになった中考えると、これはまさしく慧眼と呼ぶほかないな…と思う次第である。
テイエムオペラオー
牡 栗毛 1996年生
父オペラハウス 母ワンスウェド 母父Blushing Groom
競走成績:中央26戦14勝
主な勝ち鞍:皐月賞 天皇賞・春(2回) 天皇賞・秋 宝塚記念 ジャパンC 有馬記念ほか多数
(文・古橋うなぎ)
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メチャメチャ強かったですね…テイエムオペラオー(笑)メイショウドトウが可哀想になるくらい、強かった…