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米国競馬の年度代表表彰であるエクリプス賞が11日(現地時間10日)に発表され、昨年のBCフィリー&メアターフを制したラヴズオンリーユー(栗・矢作、牝6)が、2021年度の部門賞・最優秀芝牝馬に選出された。日本調教馬の受賞は史上初の快挙だ。
世界を舞台に輝かしい成績を挙げた名牝に、また新たなタイトルが加わった。カクテル光線に照らされた表彰式。英語でスピーチを行った矢作調教師が、感激の面持ちで声を震わせた。
「日本競馬にとって、歴史的な一日になりました」
昨年は海外を転戦。11月に行われたフィリー&メアターフでは、勝負どころで進路が狭くなる場面があったが先行勢の間を割って差し切った。日本調教馬としては1996年の初参戦から延べ17頭目で、初めてブリーダーズC制覇を成し遂げた。トレーナーは「馬はもちろん、自分のプランを実行させてくれたオーナーと、そのプランを忠実に実行してくれた厩舎スタッフに感謝したいです。素晴らしい仕事をしてくれたこのチームを誇りに思います」と力を込めた。
ラヴズオンリーユーは昨年12月の香港CでGI4勝目を挙げて有終の美を飾り、昨年度のJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞。今年から北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬となり、初年度はエピファネイアを種付けする予定になっている。
★モーメントオブザイヤー・マルシュ&ラヴズW受賞…僚馬で昨年のBCディスタフを勝ったマルシュロレーヌ(牝6)は、2021年度の部門賞・最優秀ダート古馬牝馬の最終候補3頭に選出されていたが、受賞はならなかった。だが、最も印象的な出来事を一般投票で決定する米国競馬の『モーメントオブザイヤー』を、ラヴズオンリーユーとともに日本調教馬初のBC勝利で受賞。矢作調教師は「2頭のチームだったからこそ、両レースとも勝てたと思っています。一頭、一頭で来ていたら、ひとつも勝てなかったかもしれません」と語った。
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