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3歳と古馬が激突する牝馬の頂上決戦「第46回エリザベス女王杯」が14日、阪神競馬場で行われる。注目はアカイトリノムスメだ。春は桜花賞4着、オークス2着と栄冠に届かなかったが、秋華賞でGI初制覇。右肩上がりの成長力を見せており、母アパパネが唯一勝てなかった牝馬GIタイトルを娘がつかむか。
偉大な母の意志を引継いで、3歳馬アカイトリノムスメが歴戦の古馬との戦いに挑む。秋華賞で母アパパネとの母子制覇を飾ったばかりだが、このエリザベス女王杯は阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞、ヴィクトリアマイルのGI5勝をあげた母が2年連続で3着に終わり、唯一勝てなかった牝馬GIタイトル。母娘の“悲願”をほかの馬には譲れない。
国枝調教師にとって祖母から管理するゆかりの深いファミリー。「祖母ソルティビッドでは(阪神JF時に)栗東で持ち乗り助手みたいな感じでやっていた。その子が牝馬3冠、(最終的に)5冠を獲って孫もGIを勝ってくれた。思い入れ、調教師としての満足度がまったく違う。競馬はブラッドスポーツ。こうしてつながっていくのはうれしい」と目を細める。
アカイトリノムスメは馬格のあった祖母や母と比べ、440~450キロのスリムな馬体で成長曲線もゆっくりだったが、着実に成長。春の悔しさを秋華賞で一気に晴らした。その後も在厩調整で順調そのもの。美浦Wコースの1週前追い切りは馬なりのまま5ハロン68秒4、ラスト1ハロン11秒6と鋭く反応した。
「この馬は父ディープインパクトが出た感じ。成長が遅いし、体つきも違うけど、勝負根性があるのは似ているかな。体重が増えてくるようになればすごい馬になるかも」とトレーナー。
血のドラマはまだ始まったばかり。GIウイナーとなったアカイトリノムスメが今度は古馬を撃破し、母が残した最後のピースを埋める。(夕刊フジ)
★エリザベス女王杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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