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サマー2000シリーズ第4戦・札幌記念の追い切りが18日、函館競馬場などで行われた。GI2勝牝馬ラヴズオンリーユーは函館Wコースで5ハロン73秒0-12秒9と馬なりで抜群の手応え。秋の米遠征に弾みをつける快走へ、準備は整った。
ごねるなど精神的な若さをのぞかせたソダシとは対照的に、淑女の余裕だ。函館競馬場に間断なく降り続く雨の中で、5歳牝馬ラヴズオンリーユーは、余力たっぷりの調整。引き揚げてきた岡助手は笑顔で切り出した。
「雨で馬場が悪くなっていたので、無理はしませんでした。馬の気分に任せて。思った以上に手応えが良くて、しまいの走りも良かったです」
朝一番のWコースに登場。先にスタートした僚馬2頭を見ながら、序盤は水分をたっぷり含んだ馬場を確かめるようにゆったりと進んだ。きついコーナーをスムーズに回って直線に向くと、最後まで馬なりのまま5ハロン73秒0-12秒9でフィニッシュ。少し物足りなくも感じるが、12日に函館芝コースで川田騎手を背に4ハロン52秒6-11秒4をマークしており、仕上げに不足はない。同助手は「入厩時は『(馬体が)仕上がり過ぎているかな』と思ったけど、環境に慣れてからはふっくらしていいフォルムになりましたね」とうなずく。
3歳時に無傷の4連勝でオークスを制し、今年4月には香港GI・クイーンエリザベスIICでGI2勝目。「海外のほうが落ち着きがありました。(全兄)リアルスティールもドバイターフを勝っていて、精神面が強い血統なんでしょうね。急激に良くなったという感じはないけど、徐々に徐々に体質が強くなってきました」と岡助手は復調の要因を分析。続けて「ここを使って海外に行くと思うので、全力投球で。負けられない、という気持ちです」と結んだ。
秋は米GI・ブリーダーズCフィリー&メアターフ(11月6日、デルマー、芝2200メートル)に参戦予定。国内壮行戦で、世界基準のパフォーマンスを見せつける。(川端亮平)
★札幌記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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