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サマーマイルシリーズ第3戦・関屋記念の追い切りが11日、東西トレセンで行われ、美浦ではNHKマイルC2着の3歳牝馬ソングラインがWコースでシャープな伸び脚を披露。併走馬を突き放して調教評価は最高の『S』となった。年長馬とは初対戦となるが、51キロの斤量は有利。重賞初制覇へ態勢は整っている。
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若き可能性は無限大だ。NHKマイルCでハナ差2着に泣いたソングラインが、初重賞をかけて新潟初参戦。汗ばむ陽気の中、美浦Wコースで5馬身先行するヒイロメープル(2勝クラス)との差を涼しい顔で詰めると、直線は内から馬なりで鋭伸。6ハロン84秒7-11秒5の好反応で2馬身の先着を果たし、調教評価は『S』となった。
「2週前、先週と同様に動きはいい。暑さなども今のところ大丈夫です」
納得の動きに林調教師が胸をなでおろす。キャリア5戦。適度な間隔をあけたローテで成長を促しつつ、しっかりと課題の克服にも取り組んだ。その成果が伝わるアクションに、「普段の稽古から正しい手前で走れるようにしてきたし、人間の扶助に対する従順さも出てきています。春と比べてガラリとは違わないけど、フィジカル面では筋肉の付き方がもう一段大人になったし、メンタル面のオン、オフもまた成長してくれた。普段の攻め馬でも成長を見せているのがうれしい」と目を細める。
初の年長馬相手の今回は51キロの斤量が何よりのアドバンテージだが、同時に池添騎手にとっては普段以上の減量が必要にもなる。デビュー24年目のハードな大冒険。それでも「51キロで乗るのは夏だけ。52キロからの1キロはしんどいけど、それだけの馬だから頑張って(体重を)落とします。関屋記念を使うと聞いてずっと楽しみにしていたし、古馬相手で甘くはないけど、能力的にもどれだけやれるか楽しみ」とこの夏、一度限りの越後路参上へ腕をぶしている。
「(51キロで)乗っていただけるだけで感謝していますし、それに応えられる状態にしないと」。ベテランの男意気に気を引き締めるトレーナーは、週末の雨予報についても「道悪はやってみないと分かりませんが、体幹を鍛えることも重視してやってきているので、重馬場でも走れると思います」とチラリと自信をのぞかせる。メダルの色にこだわる夏。過酷な熱き戦いを乗り越え、再び大舞台へと駆け上がる。(内海裕介)
★関屋記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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