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競馬史上空前のドリームレースが実現する。今秋の天皇賞で芝GI8勝を達成したアーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎、牝5歳)が12日、ジャパンC(29日、東京、GI、芝2400メートル)を最後に引退することが決まった。同レースにはすでに無敗の3冠馬2頭、コントレイル(栗東・矢作芳人厩舎、牡3歳)とデアリングタクト(栗東・杉山晴紀厩舎、牝3歳)も出走を表明しており、3冠馬3頭が対戦するのは史上初。歴史的な一戦となることは間違いない。
◇
夢のようなレースが29日、東京競馬場で開催される。史上最多芝GI8勝馬と無敗3冠馬2頭の戦い。今秋の天皇賞で快挙を達成したアーモンドアイがジャパンCに参戦し、そこがラストランとなることを12日、所有する(有)シルク・ホースクラブがホームページで発表した。
この日、放牧先の福島・ノーザンファーム天栄で同馬の様子を確認したうえ、最終決断を下した国枝栄調教師は「現在の情勢を考慮すると(クラブの規定で)引退期限となる来年3月まで適鞍がないこと、そしてこれだけの馬を無事に繁殖にあげることも調教師としての使命なので、JCで競走生活を終えることと致しました」と決定した理由を説明。続けて「ラストランを勝利で締めくくることができるよう、全力投球させていただきます」と力強く9冠奪取を宣言した。
そのジャパンCには、すでに史上3頭目となる無敗で皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3冠を制したコントレイル、史上初めて無敗で桜花賞・オークス・秋華賞の牝馬3冠馬に輝いたデアリングタクトが出走を表明している。2018年の3冠牝馬アーモンドアイと対戦するのはこれが最後だけに、両馬そろって万全の状態で挑んでくるに違いない。
無論、その2頭に現役最強馬の称号まで譲るつもりはない。ジャパンCといえば一昨年、2分20秒6という芝2400メートルの世界レコードで駆け抜けた舞台。中3週で臨む今回も「牧場へ戻った後も順調に(調教は)進められており、状態は良さそう。今の雰囲気を維持して、来週半ばにトレセンに戻したい」とトレーナーは前向きに見通しを語る。勝てばヴィクトリアマイル、天皇賞・秋と合わせて2頭に並ぶ年間GI3勝となり、2年ぶりの年度代表馬の座もグッと近づく。
歴史を塗り替えた名牝の最後の戦い。前走、天皇賞・秋の勝利ジョッキーインタビューで「彼女とのラブストーリーが終わるのはさみしい。彼女を愛しています」と涙が止まらなかったC・ルメール騎手だけに、騎手人生を懸けた満身の手綱さばきを披露してくれるはずだ。11・29頂上決戦。その雄姿は、くっきりと目に焼き付けておきたい。 (内海裕介)
★まだ間に合う生観戦…JRAは現在、事前の指定席購入者限定で開催競馬場への入場を実施している。指定席はJRAホームページ上でのネット予約による抽選販売のみで、ジャパンCデー29日の東京は4384席が販売される予定。JRAカード会員限定の先行抽選申込はきょう13日12時30分から、一般抽選申込は来週19日16時から。
★アーモンドアイの競走成績はこちら
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最新注目競走馬
総賞金ランキング |
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【歴史的名牝のラストラン】
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・エネイブルは初めて馬券圏から外れた
・ゼニヤッタは生涯初めて負けた
・ブエナビスタは初めて掲示板を外した
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エネイブル
19戦15勝 [15-2-1-1]/凱旋門賞連覇などG1・11勝
※凱旋門賞3勝を目指したラストランで初めて馬券圏から外れた
ゼニヤッタ
20戦19勝 [19-1-0-0]/BCクラシックなどG1・13勝
※牝馬初のBCクラシック優勝馬。デビューから19連勝の無敗馬だったが
史上2頭目のBCクラシック連覇を目指したラストランで生涯初めて負けた
ブエナビスタ
23戦9勝 [9-8-3-3]/G1・6勝・2着7回・3着2回・1着降着1回
※2010年ジャパンカップ(降着で2着)は現行ルールなら降着は無かった…
引退レースの有馬記念で初めて国内で掲示板を外した(ドバイワールドカップ8着のみ)
アーモンドアイ
14戦[10-2-1-1]/天皇賞秋連覇などG1・8勝
※日本競馬史上芝G1最多勝馬。馬券圏を外したのは2019年有馬記念9着のみ。
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ルドルフ・ディープを超えたG1・8勝馬
アーモンドアイのラストランは果たして…