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日本競馬界悲願の初Vを目指して、英GI・ナッソーS7着のディアドラ(牝6)が凱旋門賞に参戦。管理する橋田満調教師(68)=栗東=に意気込みを聞いた。(取材・構成=川端亮平)
--ナッソーS(7月30日)7着を振り返って
「直線に向いてから走り切れなかった。今まで競馬でやめるようなところはなかったので『どうしたのかな』と。レース後に、背中から腰にかけて筋肉に痛いところがあることが分かりました。まず、苦しいところを取り除いて治すことに時間をかけました」
--凱旋門賞に直行となったのはそのため?
「そうですね。現地の獣医師のチェックを受けながら調整していました」
--今回は立て直した効果が期待できそう
「痛いところが消え、前向きさも出てきました。前走より上向いた状態で向かえると思います」
--昨年5月から英国を拠点としてきた
「馬にとって何がベストなのか。そのときどきに最適な条件を常に考えてやってきました。ディアドラが精神的にも肉体的にもしっかりしていたからできたこと。ヨーロッパでいろんな経験、調教を積みながら、よく対応してくれています」
--パリロンシャン競馬場への適性については
「もっと起伏があるコースでも走っていますから対応できると思います」
--自身の凱旋門賞への思いは
「ヨーロッパの最高峰のレースだと思いますが、勝ちたいという思いはどのレースも変わりません。馬にとってベストなことを選択して、淡々と仕事をこなすことが調教師の仕事ですからね」
--エネイブルなど強敵ぞろいだが
「昨年よりいいメンバーですね。相手は強いですが、ここを目標にやってきました。ディアドラが力を出せるように、チーム一丸でできる限りのことをしたいと思います」
■橋田満(はしだ・みつる) 1952(昭和27)年9月15日生まれの68歳、兵庫県出身。騎手、調教師で活躍した父・俊三氏の厩舎で78年から調教助手。須貝彦三厩舎、諏訪佐市厩舎での助手を経て、83年に栗東で厩舎を開業。90年マイルCS(パッシングショット)でGI初制覇。JRA通算720勝。GI11勝を含む重賞63勝(1日現在)。
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