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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 15 | 牡5 | 57.0 | 横山和生 | 栗 安田翔伍 | 504(+4) | 1.45.5 | 3.2 | 1 | 34.3 | ⑮⑭⑪ | |||
2 | 8 | 17 | 牝4 | 55.0 | 石川裕紀 | 美 黒岩陽一 | 466(0) | 1.45.7 | 1 1/4 | 15.3 | 7 | 35.3 | ②②② | ||
3 | 1 | 2 | セ4 | 57.0 | 横山典弘 | 栗 松永幹夫 | 472(-6) | 1.45.7 | クビ | 6.2 | 4 | 35.1 | ②③③ | ||
4 | 7 | 14 | 牡6 | 57.0 | 木幡巧也 | 栗 池添学 | 484(-2) | 1.45.8 | クビ | 250.8 | 16 | 34.4 | ⑩⑭⑮ | ||
5 | 1 | 1 | 牡6 | 57.0 | 田辺裕信 | 栗 笹田和秀 | 504(+6) | 1.45.8 | クビ | 9.6 | 5 | 34.4 | ⑰⑰⑮ | ||
6 | 6 | 11 | 牡4 | 57.0 | 三浦皇成 | 栗 中村直也 | 500(-2) | 1.45.9 | 1/2 | 32.8 | 9 | 35.2 | ⑧⑥⑤ | ||
7 | 2 | 3 | 牡4 | 58.0 | C.ルメー | 美 宮田敬介 | 500(+2) | 1.46.0 | 1/2 | 4.9 | 2 | 35.2 | ⑤⑥⑦ | ||
8 | 5 | 10 | 牡5 | 57.0 | 杉原誠人 | 栗 斉藤崇史 | 472(0) | 1.46.1 | 1/2 | 163.7 | 15 | 34.8 | ⑬⑪⑭ | ||
9 | 4 | 8 | 牝5 | 55.0 | 菅原明良 | 美 国枝栄 | 480(-8) | 1.46.1 | クビ | 40.2 | 10 | 35.4 | ②⑤⑤ | ||
10 | 5 | 9 | 牡6 | 58.0 | 石橋脩 | 美 上原博之 | 506(-4) | 1.46.2 | クビ | 47.8 | 11 | 35.7 | ⑤③③ | ||
11 | 6 | 12 | 牡6 | 57.0 | 戸崎圭太 | 栗 池添学 | 458(-2) | B | 1.46.2 | クビ | 15.2 | 6 | 34.8 | ⑮⑯⑮ | |
12 | 3 | 5 | 牡5 | 57.0 | D.レーン | 美 堀宣行 | 450(-4) | 1.46.2 | クビ | 5.5 | 3 | 35.2 | ⑩⑨⑧ | ||
13 | 2 | 4 | 牡4 | 57.0 | 松山弘平 | 栗 杉山佳明 | 430(-12) | 1.46.3 | 3/4 | 24.9 | 8 | 35.2 | ⑧⑨⑩ | ||
14 | 8 | 16 | 牡7 | 57.0 | 松岡正海 | 美 戸田博文 | 466(-6) | 1.46.4 | クビ | 141.6 | 14 | 35.2 | ⑩⑪⑪ | ||
15 | 3 | 6 | 牡4 | 57.0 | 吉田豊 | 美 尾関知人 | 506(-6) | 1.46.7 | 2 | 67.7 | 12 | 36.4 | ①①① | ||
16 | 4 | 7 | 牡7 | 57.0 | 大野拓弥 | 美 大竹正博 | 474(-6) | 1.47.4 | 4 | 102.4 | 13 | 36.2 | ⑬⑪⑪ | ||
17 | 7 | 13 | 牡7 | 57.0 | 木幡育也 | 美 小桧山悟 | 458(-14) | B | 1.50.1 | 大差 | 348.0 | 17 | 39.2 | ⑤⑥⑧ |
ラップタイム | 12.6 - 11.0 - 11.3 - 11.5 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 11.5 - 12.0 |
---|---|
前半 | 12.6 - 23.6 - 34.9 - 46.4 - 58.3 |
後半 | 59.1 - 47.2 - 35.2 - 23.5 - 12.0 |
■払戻金
単勝 | 15 | 320円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 15 | 150円 | 1番人気 |
17 | 340円 | 6番人気 | |
2 | 200円 | 3番人気 | |
枠連 | 8-8 | 2,520円 | 11番人気 |
馬連 | 15-17 | 2,510円 | 9番人気 |
ワイド | 15-17 | 790円 | 9番人気 |
---|---|---|---|
2-15 | 420円 | 2番人気 | |
2-17 | 1,410円 | 16番人気 | |
馬単 | 15-17 | 4,030円 | 15番人気 |
3連複 | 2-15-17 | 4,830円 | 12番人気 |
3連単 | 15-17-2 | 22,680円 | 57番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年のエプソムCの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は終日晴れという日がなく、水曜日から金曜日にかけては22ミリの降水を観測。そのため、土曜日の芝コースは表面に湿り気のある状態でスタート。雲の多い天気ながら何とか持ちこたえて、終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。
芝平地競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、1、4、2、15番手。11Rこそ後方待機勢のワンツー決着となったが、それを除けば差し、追い込みがバンバン決まっているわけではない。内寄りの傷みが進むことで、先行勢が外に張り出してくれば、待機勢も外に振られて致命的なロスを被るケースも出てくる。その点には注意が必要だろう。
枠順については、真ん中より外が3着以内馬の数では優勢。しかしながら、12頭立て以下のレースが3鞍あったことを考えると、そこまで大きな偏りは発生していない印象。実際、18頭立ての4Rでは1~3枠馬が1~3着を独占。その3頭の単勝人気は1~11番人気と実に幅広い。ゆえに内枠が不利とは言い難いものがある。
ちなみに、Cコース替わりの5月27日以降に施行された、芝1800m戦は4鞍(6月9日終了時点)。5~8枠の2勝を含む3着以内馬7頭に対し、1~4枠は2勝を含む3着以内馬5頭とほぼ互角。芝1800mに限れば大きな差異は出ていない。そのあたりは留意すべきだろう。
日曜日の予報は雨のち曇(11日7時の時点)。夕方までには雨が一旦やむ見通しだが、未明から降り続く雨が与えるダメージは少なくないはず。いかに水捌けの良さで定評のある東京芝コースとはいえ、緩んだ路盤が完全に回復するとは思えない。
前日よりも重めのコンディションになる可能性は高く、高速上がりを武器とする待機組には辛い状況となりそうだ。たとえ昼頃までに雨が上がったとしても、内寄りの乾燥が早くなるため、馬場の良い部分を先んじて通る馬が有利になることもあり得る。
いずれにせよ、4角過ぎから外をブン回す後方待機勢が上位を独占するような様相にはならないだろう。それゆえ、高めの位置から比較的状態の良い部分を上手に立ち回る馬が優位という捉え方が、もっとも適切のように思える。枠順に関しては固執せず、広いスタンスで構えるのが正解かもしれない。
なお、近年のエプソムCは前走の最終4角通過順位が7番手以内だった馬が攻勢。過去3年の1~3着全馬が該当する。位置取りという要素は先述した想定にもマッチすることから、軸馬を選定する際に活用したい傾向と言えよう。
また、重賞や東京芝における実績も大事なファクター。過去3年の1~2着馬6頭は、芝1800~2200mの重賞において3着以内の好走歴、かつ東京芝での1着経験があった点で共通する。今年も該当する馬には警戒の目を光らせたい。
今回の出走メンバーで、先述した要点(前走位置取り+過去実績)を満たしているのは、⑥ショウナンマグマ、⑨ガロアクリーク、⑮ジャスティンカフェ、⑯ラストドラフト。従って当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×万券ハンター「ヒノくん」がエプソムカップを大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) ヒノくん(万券ハンター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第19回はエプソムCについてくりーくプロ・スガダイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【くりーく】ー“新馬戦キラー”の異名を持つ実力派!!
オグリキャップを敗り、天皇賞(秋)を勝ったスーパークリークに魅せられ競馬人に。一般的には注目度の低いレースで淡々と結果を出し続ける、くりーくプロにエプソムCについてお聞きしました。
―混戦に見受けられますが、どう狙い馬を絞っていきますか。
いつもどおり調教を重視する形で、特に1週前追い切りですね。外厩で仕上げている馬だと、直前で無理に追う必要もなく、1週前にしっかりやって最終はさらっとやるみたいなパターンが多いので。あとは、東京向きの馬かどうかにも注目しています。
―調教についてお聞きする前に、特に東京向きと考える馬を挙げていただけますか。
カワキタレブリーとレーン騎手の乗るレインフロムヘヴン。あと、フィアスプライドは東京がいいかなと。
―フィアスプライドですか。近走は中山で好走していますが、東京のほうがより良さが出ますか。
追い込む馬なので条件に左右される面はありますが、先週メインも外から差してきた馬が来ていましたし、東京も開催が進んでいるので、こういう馬に向く形になってもおかしくないかなと。
―ハマれば一発あってもの感じですね。1人気になりそうなジャスティンカフェは、コース替わり歓迎ではないですか。
いいかなと思うんですけど、調教師が乗った調教をみると、すごい抑えるのが大変そうというか、タイムは出ているものの、なんか嫌だなという感じはしますね。ジョッキーを乗せてどうかでしょうけど。
―強調できる調教ではないんですね。インダストリアはマイル戦の良績が中山に偏っていますが、東京だと割り引きでしょうか。
この馬、強い馬だなと思うんですよ。ルメール騎手が乗って、新馬戦、未勝利は東京で好走しているんですよね。ただ、東京だとかなり乗り難しい部分があると思います。中山ですごい脚を使う馬なんで。
―使える脚が短いということですかね。
そうですね、坂のある中山で、残り200mとかですごい脚を使うけど、東京で直線向いて「さあ、行くぞ」とやると、そこから意外と伸び切れないという。ルメール騎手だから分かっていると思うんですが、脚の使いどころは難しい馬ですよね。状態はいいと思うんですけど。
―どう騎乗するかも楽しみですね。調教の動きが特に良かったのはどの馬になりますか。最終追切は今日なので、まだしっかり確認できてないんですけど、1週前の段階で調子が良いと思うのは4頭いて、フィアスプライド、レインフロムヘヴン、マテンロウスカイ、あとカワキタレブリーです。
―フィアスプライドは調教もいいんですね。半年ぶりですが、仕上がり良好ですか。
先週出走したアップトゥミーと併せて、南ウッドで好時計を馬なりで出してきていますし、新馬戦以来ずっと間隔を空けて使ってきている馬ということで、むしろ休み明けのほうが調整しやすいと思うんですよね。
―ありがとうございます。距離短縮で参戦するレインフロムヘヴンはいかがでしょう。
短縮する分には問題ないと思いますね。調教的には、併せ馬では遅れていますが、今日の追い切りでは、レーン騎手騎乗で外めを回りながら好時計が出ていて、仕上がりはいいのではないかと。
―レーン騎手乗っているんですね。マテンロウスカイについても一言お願いします。
マテンロウスカイは一回使って上積みがありそうな動きで、栗東坂路で終いの時計が速い馬が好きなんで、その部分で買いたいなと。馬なりで出しているのもいいですね。
―やはりこう、一杯より馬なりで出す時計のほうがいいんですか。
そうですね、重賞レベルの馬だと、時計を出そうとすればいくらでも出る馬ばかりだと思うんですが、それで余力がなくなると本末転倒ですから。
―坂路で49秒台とか、逆に不安になるんですよね。
森厩舎とかね(笑)。人間に置き換えると、坂道を走るとき、はじめから全力だと勢いで上れちゃうんですよ。ただ、途中までゆっくり走っていきなり加速するのは難しいですよね。調教も、一杯だと惰性で乗り切っている可能性があるので、狙うなら馬なりなのに最後伸びている馬がいいですね。
―なるほど。わかりやすいですね。では、中心視している馬をお願いします。
フィアスプライドですね。立場的に気楽にというか、思ったとおり乗れるかなと。後ろから行く馬なので、前を見ながら、不利のないところを通って来てくれれば。菅原明騎手に乗り替わりなので、思い切って騎乗してくれるんじゃないかなと。次点でマテンロウスカイ。レインフロムヘヴンもレーン騎手なので押さえたいですね。
―調教は好評価のカワキタレブリーは厳しいでしょうか。
カワキタレブリーは距離がちょっと不安ですけど、上手く乗れば上位に来てもおかしくないと思いますよ。
取材後記:波乱になりそうな感じがしますね。フィアスプライド号に注目します!
【スガダイ】ー全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロにエプソムC2023についてお聞きしました。
―想定オッズは割れ加減ですが、注目しているのはどの馬でしょうか。
ジャスティンカフェですね。
―昨年のエプソムCは1人気4着でしたが、その後毎日王冠2着、マイルCSでも0秒4差6着と健闘しましたよね。今年は期待できるでしょうか。
まあ、毎日王冠2着の馬ですからね。能力的にはG3に入っちゃうと最上位の存在だと思いますね。G3のなかでもメンバーの質に色々あって、前2走は質が高かったと思いますが、今回はそうでもないですし、重視せざるをえないですよね。
―今回の1ハロン延長に関してはどうお考えですか。
う~ん、おそらくベストはマイルですよねってところで、折り合いの難しい馬ですし、1800だと脚の使いどころが鍵になってくるかなと。ただ、このメンバーだとどうしても上位になります。
―昨年は道悪のなか凡走でしたが、週末雨が降るとどうでしょう。
昨年は重い馬場で人気を裏切る4着でしたが、荒れた部分を走りながら差のないところまで来ているので、ある程度は道悪もこなせると思いますよ。ああ、今回テン乗りですよね。決して簡単な馬ではないので……。横山和生騎手にとってはターニングポイントになるかな。あと、調教過程は昨年よりはいいですよ。
―そこそこの道悪でも問題ないなら、気になるのはテン乗りくらいですか。次点で注目している馬をお願いします。
エアロロノアですね。
―マイルの重賞の常連で、今年は京都金杯で2着でしたよね。久々の1800mですが、どのくらいやれそうでしょうか。
まあ、1800は微妙に長いかもしれないですけど、まったくダメってことはないだろうと。一昨年のカシオペアSなんか、前目につけちゃったのが失敗だったなと思いますし、大事に乗れば、勝ち鞍もありますからこなせるとみています。
―G3だと、単純に格上とみていいんでしょうか。
能力値はここに入ると上になるのは間違いないと思うんですよね。昨年のマイルCSでは外々を回りながら甘くなってしまったんですが、枠順を考えると仕方ないところがありますし、2走前の東京新聞杯も、乗り難しい外めの枠からジャスティンカフェと僅差ですし、遡れば昨年の安田記念でも、勝ち馬と0秒2差の7着に走れていますしね。今回は調教もいいので、期待できるんじゃないですかね。
―戦ってきた相手が違うというやつですね。穴っぽいところで注目している馬がいればお願いします。
ヤマニンサルバムですね。
―前走不良馬場の新潟大賞典は大敗しましたが、再び重賞挑戦でどうでしょうか。
まあ、前走は極端な道悪なので度外視でいいですよね。2走前の金鯱賞はけっこういいかなと思っていたんですけど、浜中騎手の話によると「前に馬を置かないとどうもダメだ」という話らしく、レースをみるとそのとおりなのではないかと。3走前、3着の白富士Sはスムーズな捌きではなかったんですが、前に壁は作れているんですよね。なので、スムーズに捌けることと、壁を作れることの2つが揃えば、ここで走ってもなんらおかしくないかなと。久々の1800ですけど、レースぶりをみると、むしろこの距離が合うんじゃないかなと思いますし、人気もないでしょうから、この馬はぜひ買いたいですね。
―枠順にも注目ですね。人気薄で、前走不利のあったルージュエヴァイユが気になるんですが、この馬はどうですかね。
そうですねえ、良馬場だったから買いたいかなあとは思うんですけど、天気が怪しいのでねえ…。まあ、たしかに前走はスーパークソ騎乗というねえ(笑)。思いっきり挟まれて、脚を余したのでね。道中も折り合いピタリという感じではなかったですし、それでよく最後は盛り返し気味だったので力はあるなと。ただ、距離は2000mあったほうがいいと思いますし、馬体からもパワーが感じられないので、ほんと天気次第ですね。
―ありがとうございます。もう一頭、安田記念への出走が叶わなかったインダストリアについて一言お願いします。
そうですねえ、右回りのほうがいいのではと思うんですけどね。先週鳴尾記念にも登録していて、そっちに出ていたほうが面白かったんじゃないかと。左回りがまったくダメじゃなく、そこそこには来ているんですけど、まあそこそこなんですよという。右回りのような爆発力がないんですよね。ルメール騎手騎乗は気になりますけど、ただねえ。斤量も重くなりますし、人気になるだろうことを考えれば、買わないほうにベットするのが得策かなと思いますね。ああ、ひとつ言っておきたいことがあって、この馬、ずっとツメの不安があった馬なので、そこが解消されているなら買ったほうがいいと思います。そこはパドックを見てという感じですね。
―最後にこれまで挙がった馬以外で、気になる馬がいればお願いします。
マテンロウスカイです。2走前に3勝クラスを突破し、OPへ昇級した前走も、そこそこ質の高いメンバーで2着と勢いはありますよね。逃げ候補で、逃げ馬が残るレースでもあるんで、馬場などにもよりますが、押さえておいたほうがいいでしょうね。あと、前走強い競馬をしたレインフロムヘヴン。今回は調教が微妙なので、ちょっと迷っていますが、力はありそうです。
取材後記:おいしく買えそうな馬ばかり挙がりました。ヤマニンサルバム号に注目します!
以上、プロ予想家2名のエプソムC2023への見解と注目馬を紹介しました。今回お二人ともに名前が挙がったのはマテンロウスカイですか。穴馬も複数挙がり週末が楽しみです。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われるエプソムCの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①エアロロノア【B】
栗東坂路単走。上がり重点の内容。頭の高い走りは相変わらず。とはいえ、直線の中盤以降は鞍上の促しに応えてスムーズに加速。ラストの伸びも悪くなかった。厳しく見れば、迫力が足りないような気もするが、大きく割り引くほどではない。それなりに整えてきた印象を持つ。
②マテンロウスカイ【B】
栗東坂路単走。この中間は単走オンリーだが、中2週の再東上、かつ季節的な要素を考慮すれば致し方ないか。濃霧のため確認できたのは直線の中盤以降だけだが、体幹しっかりのフォームで登坂するさまから、デキ落ちの心配はなさそう。良い意味での平行線とみたい。
③インダストリア【A】
美浦南W単走。コーナーでは少し力みも見られたが、直線に入って手前を綺麗に替えると、重心を下げて四肢を大きく広げた走りに。前後左右のバランスが良く、脚元の動きも実にパワフル。ラストの促しに対する反応も悪くなかった。上々の仕上がりだろう。
④カワキタレブリー【C】
栗東坂路併走。首の位置が高く、四肢の可動域も狭め。ただ、今回よりも動きが緩慢だった、昨年のNHKマイルCでは3着に奮闘している。見映えがそれほど良くないため、評価はCにとどめておくが、判断するに悩ましい1頭であるのは確かだ。
⑤レインフロムヘヴン【B】
美浦南W併走。首周辺の発汗が目立つが、この厩舎の馬にはよくあること。深刻に捉える必要はない。最後は外の僚馬に体勢不利の形となったが、もともと稽古はあまり良く見せない馬でもある。それなりに体を使って走れていたし、促しに対する反応も悪くなかった。及第点のデキとみたい。
⑥ショウナンマグマ【B】
美浦南W単走。コーナーでは気負いがちだったが、直線に入ってからは集中を切らすことなく駆け抜けた。もう少しラストの鋭さが増せば文句なしだが、全体的に見ればバランスのいい走り。気分を損ねず運ぶことができれば、面白い存在になるかもしれない。
⑦ピースワンパラディ【C】
美浦南W併走。コーナーでの走りは悪くないのだが、直線に入ってからの鞍上の仕掛けに対する反応が渋い。最後は盛り返して同入に持ち込んだものの、3歳未勝利馬2頭に手応えは劣勢。評価を上げるには躊躇してしまう内容だった。
⑧フィアスプライド【A】
美浦南W併走。相手の動きが良かったため、そのぶん地味に映るが、道中のバネがきいたフットワークはなかなかのもの。休み明けにありがちな硬さは見受けられず、最後まで集中力も途切れていない。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
⑨ガロアクリーク【B】
美浦南W単走。手前替えの際にバランスを崩す場面も。だが、立て直したあとは、相応の反応を示した。今回と同じ長期休養明けだった、昨年の中山記念の中間時に比べると、動きの質は若干落ちるが、大きく減点するほどでもない。まずまずの仕上がり具合ではないか。
⑩ヤマニンサンパ【B】
栗東坂路併走。メンバー唯一の木曜日追い切り。直線序盤は後肢が流れ気味だったが、スピードが乗ってきた中盤以降はスムーズに登坂。ラストの反応と伸びも悪くなかった。長期休養明けだが、この稽古の動きを確認する限り、その影響はさほど窺えない。侮れない存在だ。
⑪ヤマニンサルバム【C】
栗東坂路併走。四肢のさばきはスムーズ。体の使い方も悪くない。ただ、鞍上がステッキを抜いて仕掛けると頭を上げてしまうなど、そこからのもうひと踏ん張りがきかない印象。先着した勝負根性は評価できるものの、好調時の気配には及ばないように思える。
⑫エアファンディタ【B】
栗東坂路単走。上体が高めの走法はいつものこと。軽めの内容ゆえに派手さはないが、この馬とすればキビキビと素軽く走れていた。もう少し躍動感があれば、といったところだが、もとより稽古映えしないタイプ。それを思えば許容範囲の類だろう。この馬なりに順調と判断したい。
⑬トーラスジェミニ【C】
美浦南W併走。道中の行きっぷりや、僚馬と併せた際の競る気配は良い頃に近づきつつある。その一方、鞍上のステッキに対する反応が薄く、しまいの伸びはひと息。ラストの反応だけなら、前回のほうが良かったかも。評価は上げづらい。
⑭レクセランス【C】
栗東坂路単走。実質的な本追い切りを4日に施しているので、今回は整える程度の内容。ハミ受けは悪くないのだが、四肢のさばきに軽さがなく、緩い内容の割に余裕があまり感じられない。本当に良くなるのは、ここを叩いてからではないか。
⑮ジャスティンカフェ【B】
栗東CW単走。当該週を単走で済ませるのは珍しいが、2日にジョッキー騎乗で併せ馬を施しており、これで十分という陣営の判断なのだろう。リズム重視の内容ゆえ迫力こそないが、四肢の運びに淀みはなく、それなりに折り合いもついている。順調と捉えてもいいのではないか。
⑯ラストドラフト【B】
美浦南W単走。良い前進気勢を見せているし、ストライドも広い。整ったフォームを最後まで保てている様子から、体調面の不安はなさそう。最近の成績はひと息だが、もっと着順を上げてきても、おかしくない攻め気配ではある。
⑰ルージュエヴァイユ【B】
美浦南W併走。舌を出しながらの走りで、手前替えもひと息。その点はいただけないが、3頭併せの真ん中で両サイドから圧を受けながらも、怯む様子はなく脚どりもしっかりしていた。デキ落ちという印象はなく、あとは実戦に行っての集中力次第。それが焦点となろう。
◆インダストリア・宮田師「東京の1800メートルをクリアして、秋の選択肢を増やせれば」
◆エアファンディタ・池添師「極端に馬場が悪くならなければ、大丈夫だと思います」
◆エアロロノア・笹田師「前走は瞬発力勝負で劣った。広い東京は合っているはず」
◆ガロアクリーク・上原博師「この馬なりに順調にきた。もともと能力がある馬で、休み明けでも走れる」
◆カワキタレブリー・杉山佳師「引っ掛かる馬ではないので1800メートルはこなせると思う」
◆ジャスティンカフェ・安田翔師「前めで運べた前走に収穫。昨年より臨戦過程はいい」
◆ショウナンマグマ・尾関師「前走は馬場がひどすぎたけど、多少の雨ならいいと思う」
◆トーラスジェミニ・小桧山師「いいスタートが切れてスムーズな競馬ができれば」
◆ピースワンパラディ・大竹師「マイルだと忙しいので1800メートルはいい。馬場は渋った方がプラス」
◆フィアスプライド・国枝師「いくらか締まってきたけど休み明けで割り引き」
◆マテンロウスカイ・松永幹師「中2週でもいい状態。重賞でも気分良く運べれば」
◆ヤマニンサルバム・中村師「東京は3走前に強い相手で走った。好位で運べれば」
◆ラストドラフト・松岡騎手「前走は少し太かった。距離はこれくらいがいい」
◆ルージュエヴァイユ・石川騎手「稽古の感じはいい。枠順や馬場を考えて乗りたい」
◆レインフロムヘヴン・掘師「追い切りは行きっぷりよく走れていた。前走の勝ち方が良かったので楽しみ」
◆レクセランス・池添師「状態自体は問題ない。新馬戦以来のワンターンへの対応が鍵」
2013年以降(過去10年)の1~3着馬延べ30頭の馬齢を確認すると、4歳から7歳までの間。ただし、7歳の最高着順は3着にとどまっている。その点には注意したい。
(減点対象馬)
⑦ピースワンパラディ ⑬トーラスジェミニ ⑯ラストドラフト
負担重量が前回から2キロ以上増えていた馬は苦戦傾向にあり、2013年以降の連対(2着以内)馬はゼロとなっている。該当馬は過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
②マテンロウスカイ ③インダストリア ⑧フィアスプライド ⑨ガロアクリーク
2013年以降の1~3着馬延べ30頭の前走使用距離を検証すると、芝1400m、芝1600m、芝1800m、芝2000mの4パターンに集約される。これ以外のステップで臨む馬は評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
⑭レクセランス ⑯ラストドラフト
2013年以降の1~2着馬20頭のうち、19頭は前走で単勝6番人気以内の支持を集めていた。例外は前走が香港のチャンピオンズマイルだった、2014年の2着馬マイネルラクリマだけ。前走が国内戦、かつ前走の単勝人気が7番人気以下だった馬は劣勢を強いられている。
(減点対象馬)
⑥ショウナンマグマ ⑦ピースワンパラディ ⑧フィアスプライド ⑨ガロアクリーク ⑬トーラスジェミニ ⑯ラストドラフト
2013年以降の2着以内馬20頭中17頭は、前走の馬体重が500キロ以内。500キロを超えていた3頭はいずれも、芝1800mのOPクラスにおける1着歴、なおかつ東京芝での1着経験があった。相応の実績がない大型馬は、連対(2着以内)候補として狙いづらい印象を持つ。
(減点対象馬)
⑪ヤマニンサルバム
2013年以降の1~3着馬延べ30頭すべてに、芝1600~2200mのOPクラスにおける4着以内の善戦・好走経験があった。掲示板外から巻き返して複勝圏入りを果たした馬が13頭に至る、前走の着順に寛容なレースではあるが、先述した程度の実績は必要と考えたい。
(減点対象馬)
⑤レインフロムヘヴン ⑩ヤマニンサンパ ⑰ルージュエヴァイユ
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マイルG1(安田記念)と中距離G1(宝塚記念)の谷間に組まれている千八のG3ということもあってか、このエプソムCは実力拮抗の大混戦になりやすく、上位と下位の指数差が出にくい傾向にある。よって、U指数二桁順位の激走も頻繁に見られる。ただしそういった馬は数値的に上位勢と大差はなく、なおかつ上位人気に支持されているというパターンが大半。レース自体は大荒れよりもちょい荒れ程度の決着が多いので、U指数の数値と人気をうまく勘案しながら有力馬を絞り込んでいきたいところだ。
最初に注目するのは、U指数トップの評価を受けている⑮ジャスティンカフェ(98.8)。昨年は1番人気に支持されるも4着に敗れたが、その後の重賞実績を見れば能力の高さは疑いようがない。あっさり勝ってもなんら不思議はないだろう。
2位の①エアロロノア(98.4)も強い相手が揃ったレースで大崩れなく戦えており、能力上位は明らか。久々の千八となるが、実績はあるので問題なくこなしてくれるはずだ。
以下、単騎逃げのかたちに持ち込めればしぶとい3位②マテンロウスカイ(98.0)と、東京巧者でレーン騎手と好相性の8位タイ⑤レインフロムヘヴン(95.7)の名前を挙げておく。
梅雨時に施行されることから道悪馬場になることは珍しくないが、重として施行された昨年は1着ノースブリッジ、2着ガロアクリーク、3着ダーリントンホール、4着ジャスティンカフェ、5着タイムトゥへヴンと掲示板に上がった5頭すべてがNureyevまたはその甥にあたるSadler's Wellsの血を引いていた。
とくに重または不良時にはKingmambo(=母の父Nureyev)の血脈を持つ人気薄が大駆け傾向にあり、22年2着ガロアクリーク(8番人気)や20年1着ダイワキャグニー(9番人気)、20年3着トーラスジェミニ(18番人気)などが挙げられる。もとよりNureyevやSadler's Wellsが好相性示すレースではあるものの、タフな馬場になった際にはそれらのパワーがより活きる傾向にあることを覚えておきたい。
エアロロノアは、父キングカメハメハ×母エアワンピース(母の父ロックオブジブラルタル)。同産駒からは19年レイエンダ、20年ダイワキャグニーと2頭の勝ち馬が出ているが、前者は雨中開催の稍重、後者は曇天の不良馬場で勝利している。また、同じ父となる叔父エアスピネルが不良の17年富士Sを制していることから、本馬も雨予報の天気は歓迎なタイプかもしれない。マイルで頭打ちとなっている現状からも2勝を挙げる1800mで改めて。
ジャスティンカフェは、父エピファネイア×母カジノブギ(母の父ワークフォース)。レース傾向からは父系と母系の両方でSadler's Wellsの血脈を持つ血統構成が興味深く、母の父系祖父にあたるキングズベストは最低人気で激走したトーラスジェミニを出していることも気に留めておきたい。本馬自身、昨年のエプソムカップで勝ち馬から0秒1差の4着に好走しており、22年毎日王冠で2着の実績を考えてもコース実績には一目置けるだろう。
フィアスプライドは、父ディープインパクト×母ストロベリーフェア(母の父Kingmambo)。「サンデーサイレンス系×Kingmambo系」となる血統構成は、21年1着ザダル、22年2着ガロアクリークと2年連続で連対している勢いがあり、双方を入れ替えれば20年1着ダイワキャグニーも該当する。また、父は種牡馬としてエプソムカップで最多となる4勝を記録。本馬は雨や道悪で実績があることも心強く、目下の充実ぶりから牝馬でも侮れない。