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【血統アナリシス】CBC賞 軽んじて扱えない高松宮記念3着馬!連闘のハーツクライ産駒も侮れず!

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日曜日に行われるCBC賞の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


グランドボヌール
エンパイアメーカー×フジキセキ×フォーティナイナーという配合に加え、ゴーイングパワーゴーインググレートを半兄に持つことから、ダート指向の強いタイプと思われがち。だが、本馬の場合はルファビュリュー(ルグロリューやフジキセキの母の父)のインブリードが濃く反映されているせいか、芝指向の強いタイプに仕上がっている。本馬自身、中京芝で3戦3勝。近親には今年の高松宮記念を制したミスターメロディがおり、高いコース適性を備えているのは明白。G3のハンデ戦なら通用してもおかしくはない。

ショウナンアンセム
ジャングルポケット×クロフネという、持久力とパワーが強調された組み合わせ。ゆえに、前半のラップが緩んだ際の上がり勝負は不向き。その点を踏まえると、序盤から淀みなく流れ、ラスト1Fでラップが落ちる傾向が強い、CBC賞のレース質はキャラクター的に歓迎のクチだろう。加えて、ジャングルポケット産駒は当該コースで好成績。父が属するナスルーラ系の当レースにおける相性もいい。軽んじて扱えない存在だ。

セイウンコウセイ
2017年の高松宮記念を制し、今年は12番人気の低評価を覆して2着と、コース適性の高さについては異論のないところ。ただし、ダート指向の強い母父と、ミスプロのクロスが強く反映されているためなのか、淡泊な一本調子のタイプに仕上がっている。それゆえ、決め手勝負は不向きなうえに、時計の速い馬場で目標にされると案外のケースが多い。勝ち切るには、馬群がバラける展開やコンディション、あるいは自身から早めに動いて我慢比べに持ち込むことが不可欠と言えよう。


アレスバローズ
ディープインパクト×トニービンの組み合わせ。中距離指向が強い配合だが、母の現役時の良績は短距離に集中。近親には短距離路線で活躍した馬が多い。本馬が1200mの重賞で2勝を挙げているのは、母方の血が強く反映されているからだろう。近走は伸びそうで伸び切れない競馬が続いているものの、昨年のCBC賞を制しているように、舞台適性は上位。脚の使い方次第で浮上の余地はある。

ラインスピリット
父のスウェプトオーヴァーボードが属するフォーティナイナー系は、CBC賞における好走血脈のひとつ。母父のトニービンも相性がいい。そのうえ、近親のダンスディレクターは2015年の2着馬。高いレース適性を備えているのは間違いない。ただ、昨年のスプリンターズSで激走劇を演じた後、ウリの我慢強さが影を潜めている点は心配材料。一連の勤続疲労に加え、加齢に伴う能力低下も気になるところ。それなりの走りは見せるかもしれないが、圏内に届くイメージは湧いてこない。

コパノディール
エンパイアメーカー×ネオユニヴァースの組み合わせ。ややパワー寄りで中距離指向の強い配合ではあるが、機動力に優れた母母父のマキャベリアンやミスプロ4×4のインブリードで重さを解消。芝でも対応できる軽さを備えている。とはいえ、1600万下(現3勝クラス)で勝ち負けに加われない現状。近親に阪神JF勝ち馬のローブティサージュがいる点は評価できるものの、能力的に重賞ではどうか。今回は見送りが妥当だろう。

ビップライブリー
父はスピードの持続力に優れたダイワメジャー。母は近年の当レースで活躍顕著なフォーティナイナー系と、額面上の構成については不足がない。ダノンヨーヨーを半兄に擁し、叔父にナリタトップロード、近親にマツリダゴッホらが名を連ねる牝系も筋が通っている。持続力が強調されているため、上がりが極端に速くなった場合の不安は残るものの、秘めた底力は一級品。上位争いを演じても不思議はない。

キョウワゼノビア
母のアサカフジは典型的なスプリンターで、兄姉のキョウワロワリングやヘイローフジは短距離重賞で活躍。秋華賞2着の全姉キョウワジャンヌも頭角を現すまでは、マイル以下を主戦場としていた。血統背景をみるに、スプリント重賞の舞台は悪くないはず。父ハーツクライの奥手の部分と、母方由来の機動力としぶとさが噛み合うようであれば、面白い存在になりそうだ。

レッドアンシェル
父はスタミナに長けたマンハッタンカフェ。叔父に”キングジョージ”の勝ち馬、伯母に愛オークス馬を擁する重厚な構成ではあるが、母の父ストームキャットが重さを中和。距離の融通が利く、持久力タイプと推察される。軽さに欠けるぶん、高速馬場の決め脚勝負では分が悪い一方で、秘めたスタミナと底力は上質そのもの。持ち味を存分に活かせる持久力勝負になれば、ここでも好戦可能とみる。

ラベンダーヴァレイ
ディープインパクト産駒、ならびにサンデーサイレンス系×パワー型ノーザンダンサー系の組み合わせはCBC賞と好相性。ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラ、ベルキャニオンなど、本馬の全兄がセカンドクラスの重賞で実績を挙げている点も好感が持てる。ただし、全兄の重賞における良績はすべて3歳時。その点を踏まえると、6歳の本馬はピークアウトの感が強く、格上挑戦の重賞ではどうか。血統の良さと軽ハンデを加味しても、積極的には手が出ない。

メイショウケイメイ
さかのぼると、5代母のアンティックヴァリュー(1993年の二冠牝馬ベガの母)に辿り着く名門の出自。父は凱旋門賞馬のワークフォースで、一見すると中距離以上に適性を示してもおかしくない。だが、本馬は母父のデュランダル、ならびにミスプロの多重クロスが強く反映されているため、短距離型に仕上がっている。その点、今回の舞台は悪くないように思えるが、父産駒で芝のOPクラスを勝ったのは本馬が初。ここに入るとスピード面で見劣りする。馬場や展開など何らかの恩恵がないと、上位進出は厳しいのではないか。


タマモブリリアン
サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合馬は、近年のCBC賞における活躍配合のひとつ。母母父のプリンスリーギフト系の相性もいい。スタミナ指向の強いダンスインザダークを父に持つため、短距離であれば、全体時計あるいは上がりを要するコースがベター。そのあたりを考慮すると、中京芝1200mの舞台は悪くない。持ち味を存分に活かせる、持続力を問われる競馬質になれば、パフォーマンスを上げてくる可能性もある。警戒を怠れない1頭だ。

アウィルアウェイ
さきの安田記念を制したインディチャンプを半兄に持ち、叔父にはリアルインパクトネオリアリズムなどを擁する、ポテンシャルの高い牝系の出自。本馬の場合は短距離指向の濃い祖母トキオリアリティーの影響が強く、ベストは1400m近辺と推測される。その点を踏まえると、直線に急坂がある中京芝1200m、なおかつタフなレース質になることが多いCBC賞の舞台は悪くないはず。ハンデの恩恵を活かすことができれば、上位争いに絡んでくる可能性は十分にある。



ウマニティ重賞攻略チーム

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