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1週間の密着取材で勝ち馬を探るGI連載。天皇賞・秋は大阪サンスポの山口大輝記者(27)が担当する。5日目は美浦に乗り込み、昨年のダービー馬レイデオロの状態を確認。1週前追い切りでバランスを崩した影響はなさそうで、気合乗りも上々。関東馬の大将格も軽視できそうにない。
木曜夜に美浦へ移動。プロ野球のドラフト会議ではないが、天皇賞・秋で目玉となる“ドラ1候補”は、なんといってもダービー馬レイデオロだ。スカウトになった気分で乗り込んだ。
チェックすべきポイントは、17日の1週前追い切りの影響。馬場に脚をとられ歩様を乱し、ゴール後に鞍上が下馬した。24日の追い切り映像を見る限り、大丈夫そうだが、実際に自分の目で確認したかった。
午前7時半ごろに登坂するということを先輩記者から教えてもらい坂路下の入り口へ。歩いて向かう途中、たまたまレイデオロとすれ違った。馬場入り前で気持ちが入っているのか、馬道を速歩(はやあし)で進んでいく。生け垣で馬体の確認はできなかったが、ややテンションが上がりすぎているようにもみえた。
だが、坂路モニターで確認すると、先ほどとは打って変わって落ち着いた走り。4ハロン58秒5-14秒1で駆け上がった。厩舎への帰り際の歩き姿をみても、馬体にメリハリがあり、淡々と歩みを進めていく。騎乗者の津曲助手に直撃した。
「馬体の張りや毛づやは目に見えてオールカマーのときと違います。土曜輸送ですし大きく乗りました。変わらず息遣いもいいですね」
1週前追い切りの影響に関しても「全くないですね。今は馬場が深いから、大事を取ってやめただけだと思いますよ」と同助手は気にしていなかった。
4歳秋を迎えたことで、心身ともに成長を遂げている。「年長馬らしい落ち着きになってきた。自分の仕事が分かっているんでしょう。馬体もだいぶボリュームが出てきて、キ甲が抜けて、トモの張り、肩回りもいいと思う」と津曲助手は目を細める。取材前は“死角あり?”と思っていたが、万全の状態でレースを迎えそうだ。
土曜は東京競馬場で、関西馬の到着をチェック。“ドラ1”の指名をどうするか…。じっくり考えて、結論を出したい。 (山口大輝)
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