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中央競馬ニュース
凱旋門賞を間近に控えたフランス競馬界で、放馬したサラブレッドが営業中のカフェに侵入する珍事があった。９月２４日の午前１０時頃、シャンティイ・ラモルレー地区で開業するジャン＝マリー・ベギニエ厩舎に所属する栗毛の牝馬が、国鉄シャンティイ駅の駅前にあるカフェに侵入。興奮した様子で後ろ脚を蹴り上げて暴れまわるサラブレッドの乱入に、店員と居合わせた客たちは一時混乱状態となった。
牝馬は気性が荒く、今年の夏にもリオン調教場の坂路コースで放馬し、その際には３日間も行方不明になって警察が出動する騒ぎとなっていた。シャンティイの調教場は広大な自然を生かして造られており、普段からイノシシなどの姿も頻繁に目撃される。カフェの防犯カメラに記録されていたおよそ１５秒間の映像が動画投稿サイトのユーチューブにアップされて３０万回近く再生されている。幸いにもけが人はなく、シャンティイで開業する日本人トレーナーの小林智調教師は「ウソのような本当の話です。調教場は森の中で柵のないところもありますし、厩舎からの行き帰りには道路を通ることも少なくありません。放馬には気を付けなければならないですね」と感想を口にしていた。 （在仏競馬記者）
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