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連覇へ、“素顔”のマリアライトが着実な良化ぶりをアピールした。
すがすがしい空気に包まれた美浦。朝一番にWコースに入ると、先週と同様、これまで着用していたメンコをかぶらずに単走でペースを上げていった。本来のやる気を呼び覚ますべく、蛯名騎手の発案で行われた軽い味つけ。その効果なのか、もともと攻め駆けしないタイプが、実にスムーズに加速。馬場の大外を回りながら直線も余力は十分で、馬なりのまま5F68秒6で駆け抜けた。
「メンコを外した効果? そこは分からないけど、気持ち良さそうに走れていたね。大きく変わった感じはないけど、状態は上がってきているんだと思う」と、久保田調教師は満足げな表情だ。
重賞初制覇がGIとなった昨年は、産経賞オールカマー5着からの大変身。今年も同じステップを刻んできた。GI牡馬を相手に宝塚記念を快勝した春も日経賞3着→目黒記念2着を経ての偉業で、“叩き良化”は専売特許といえる。
「前走は中身が伴っていなかったのか、物足りない競馬で終わってしまったけど、使えば変わることは分かっているからね。馬場が渋ってくれたほうがいいけど、もうそんなことをいえる立場でもないでしょう」と、堂々と構えるトレーナー。タイトル防衛、そしてGI3勝目へ、女王が秋2戦目でいよいよ本気モードだ。(夕刊フジ)
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