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ドゥラメンテ引退…競走能力喪失、種牡馬入りへ

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ドゥラメンテ引退…競走能力喪失、種牡馬入りへ

 昨年の皐月賞、ダービーを制した2冠馬ドゥラメンテ(美・堀、牡4)の引退が29日、JRAから発表された。宝塚記念で2着に敗れた後、左前脚の故障が判明。複数の靱帯、腱を損傷しており、獣医師から「競走能力喪失」と診断された。今後は種牡馬となることが決まっている。

 もう2度と、あの豪脚を見ることはできない。ドゥラメンテが、デビューからわずか9戦でターフを去ることになった。

 「競走馬としての完成はまだまだ先であると感じていたので、アクシデントで競走馬生命を絶たれてしまったことは、大変残念に思います。多大なる応援をいただきありがとうございました」

 オーナーサイドと協議の末、引退、種牡馬入りという苦渋の決断を下した堀調教師が無念のコメントを発表した。

 宝塚記念は後方から追い込んで2着。入線直後に悲劇が襲った。稍重馬場に左前脚を滑らせてバランスを崩し、異常を感じたミルコ・デムーロ騎手は1コーナー付近で下馬。診断の結果は靱帯(じんたい)、腱の損傷。秋に予定されていた凱旋門賞挑戦は撤回された。

 この日、改めて滋賀県のノーザンファームしがらきで獣医師の診断を受けたが、靱帯、腱の症状に良化は見られず、競走能力喪失と診断された。

 今後は種牡馬となることになったが、現在はまだ痛みが残っている状況で、経過観察を続ける。サンデーレーシング代表の吉田俊介氏は「レース直後に馬運車で運ばれたとき、最悪の事態も想像しました。種牡馬にすることができるのはホッとしています」と話した。

 祖母が1997年の年度代表馬エアグルーヴ、母は2003、04年のエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴで、父はダービー馬キングカメハメハという超良血。種牡馬としての期待は大きい。繋養先や種付料などの詳細は今後、関係者が協議していく。その名前の由来から「荒々しい」走りと形容されたドゥラメンテ。周りを圧倒するような雄々しい走りは、早ければ東京五輪イヤーの2020年にデビューする産駒たちに託されることとなった。

 ◆ミルコ・デムーロ騎手 「とてもショックです。ドゥラメンテは僕がJRAジョッキーになって初めてGIを勝たせてくれた馬。これほど強い馬に乗ったことがないし、世界の舞台で活躍できると思っていました。凱旋門賞が夢のまま終わってしまうのが悲しい。引退と決まった以上、種牡馬としてもモンスターぶりを発揮してほしいです」

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