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菊花賞(23日、京都、GI、芝3000メートル)の枠順が20日午後、確定した。史上7頭目の3冠がかかるオルフェーヴルは〔7〕枠(14)番に決定。内枠有利の傾向があるレースだけに、後押しとはならなかった。そこで浮上するのが、菊花賞史上最多の7勝をあげている(1)番枠を引き当てたトーセンラー(栗東・藤原英昭厩舎、牡3歳)だ。父は05年の3冠馬ディープインパクト。好枠を利して偉業を阻止する。
トーセンラーは3月11日の東日本大震災当時、被害の大きかった宮城県山元町にある山元トレーニングセンターに放牧中だった。山元トレセンは大きな被害こそ受けなかったが、在厩していた馬はすぐさま東西のトレセンや他の牧場に移動した。
ラーは14日の早朝に山元を出発し、同日午後7時ごろに経由地の茨城県牛久市の牧場に到着。途中、高速道路の閉鎖や一般道の寸断、渋滞などで通常7~8時間の倍の時間を要した。15日午後2時ごろ栗東に向けて出発し、16日の午前0時ごろに到着した。山元トレセンから丸2日近くかけて帰厩した。
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